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Top Menue 呼吸器の薬x6 COPDの薬(吸入)

抗コリン薬(吸入)
スピリーバシーブリエンクラッセエクリラアトロベント

気管支拡張作用をもつ抗コリン薬を含有する吸入剤です。気管支の収縮を抑制し、気道閉塞障害を改善することにより呼吸を楽にします。このため、慢性閉塞性肺疾患いわゆるCOPDに処方されることが多いです。とくに効き目の長い長時間作用型のスピリーバ、シーブリ、エンクラッセそれとエクリラは長期維持療法に最適です。1日1回(スピリーバ、シーブリ、エンクラッセ)もしくは2回(エクリラ)の吸入で終日効果が持続します。一方、旧来のアトロベントは短時間型です。こちらは、早期の軽い息切れ症状に頓用したり、β2刺激薬で効果不十分な呼吸困難時に追加・併用することがあります。

β2刺激薬(吸入)
セレベントオンブレスオーキシスサルタノールメプチン

すみやかな効果が期待できる気管支拡張薬です。抗コリン薬が太い気管支によく働くのに対し、β2刺激薬は細い気管支を拡張させる作用が強いです。β2刺激薬も作用時間により使い分けられます。セレベントとオンブレス、オーキシスは長時間作用型で維持管理薬として定期吸入します。一方、従来品のサルタノールとメプチンエアーは速効・短時間型です。こちらは頓用を原則とし、呼吸困難時に吸入したり、運動前のアシストユースとして用いられます。

抗コリン薬・β2刺激薬配合剤(吸入)
ウルティブロアノーロエリプタスピオルト

上記2種類の気管支拡張薬が配合されています。ウルティブロは抗コリン薬のグリコピロニウム(シーブリ)とβ2刺激薬のインダカテロール(オンブレス)、アノーロエリプタは抗コリン薬のウメクリジニウム(エンクラッセ)とβ2刺激薬のビランテロール、スピオルトは抗コリン薬のチオトロピウム(スピリーバ)とβ2刺激薬のオロダテロールの組み合わせです。相加的な併用効果により気管支拡張作用が増強し、いっそうの呼吸機能改善が見込めます。また、太い気管支に作用する抗コリン薬と、細い気管支を拡張するβ2刺激薬の併用は合理的といえます。いずれも長時間作用型なので、長期管理薬として定期吸入するようにします。処方対象は、より重症なCOPDで、単剤では十分な治療効果が得られない場合です。2成分の併用療法が1日1回吸入で済むので、服薬管理も楽です。

ステロイド薬(吸入)
キュバールフルタイドパルミコートオルベスコアズマネックス

気管支拡張薬で効果不十分な場合に、ステロイド吸入薬の併用が考慮されます。急な悪化が少なくなり、症状の安定効果が期待できます。また、喘息を合併している人(ACOS)にも有用です。ただし、肺炎のリスクが増えるとの報告がありますので、その点は要注意です。十分な効果があらわれるまで、2〜3ヵ月かかることがありますので、指示どおりに続けてください。

ステロイド薬・β2刺激薬配合剤(吸入)
アドエアシムビコートレルベア

炎症をとるステロイド薬と気道を広げるβ2刺激薬が配合される吸入剤です。症状が不安定で増悪をくり返す場合や、気道に炎症がみられ喘息症状をともなうなど やや重い症例に好適です。いくつかの臨床試験で、それぞれの単独療法よりも効果が高いことが示されています。吸入回数はアドエアとシムビコートが1日2回、レルベアは1日1回だけです。


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<メモ>
  • COPD、日本語でいう慢性閉塞性肺疾患とは、気管支や肺胞に病変を生じ、非可逆的な気道閉塞障害を起こす肺疾患の総称です。咳や痰が多くなり、少し動くだけで息切れするなど体動時の呼吸困難が特徴的です。従来からの慢性気管支炎と肺気腫が含まれますが、気道閉塞が可逆性の喘息は別です。

  • 治療の主役は気管支拡張薬。抗コリン薬を中心に気管支拡張作用をもつ各種の吸入剤が処方されます。COPDでは副交感神経系が亢進し、神経伝達物質のアセチルコリンの働きが強まっています。これに対抗し効率よく気管支拡張作用を発揮するのが抗コリン薬です。また、長時間作用性β2刺激薬も同等の効果が示されたことから、維持管理薬として汎用されるようになりました。いずれかの単剤で効果不十分な場合には、両者による併用療法も試みられます。この組み合わせとして、ウルティブロ吸入用カプセルとアノーロエリプタが開発されました。

  • 増悪をくり返す場合、さらに吸入ステロイド薬を追加することがあります。アドエア、シムビコート、レルベアはβ2刺激薬にステロイドを加えた吸入剤で、2成分による併用療法が簡便におこなえます。

    
    

 
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