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Top Menue がんの薬x18 副作用対策の薬

吐き気止め
カイトリルオンダンセトロンナゼア、アロキシ(注射)、イメンドジプレキサプリンペランナウゼリン、ステロイド薬(デカドロンなど)、安定薬(セルシンワイパックスなど)

抗がん薬による吐き気をおさえる薬です。これらのうち、カイトリルからアロキシまでを5HT3拮抗薬と呼び、抗がん薬による嘔吐対策に特別に処方されます。とくに即時型の急性嘔吐に大変よく効き、嘔吐の副作用が強い白金製剤(シスプラチン)でも8割くらいの人に有効です。

次のイメンドはNK1受容体拮抗薬と呼ばれる新タイプの制吐薬です。急性期だけでなく24時間以降に起こる遅発性嘔吐に効果が高いのが特徴です。ジプレキサは、もともと抗精神病薬として開発されましたが、抗がん薬による嘔吐に対しても使用されるようになりました。やはり遅発期の悪心・嘔吐のコントロールに有用で、5HT3拮抗薬、NK1受容体拮抗薬、ステロイド薬などと併用されます。

プリンペランは古い薬ですが、遅発性の悪心や他の制吐薬でコントロールできない場合に用いることがあります。ステロイド薬のデカドロンは、他の制吐薬と併用されることが多いです。心理的な要因がみられるときには各種の安定薬も使います。

下痢止め
ロペミンコデインブスコパンタンナルビンアドソルビン、乳酸菌製剤(ラックビービオフェルミンなど)

下痢には、対症療法的に下痢止めの薬で対処します。ロペミンは強力な止瀉薬で、腸の蠕動をおさえこむことで下痢を止めます。リン酸コデインとブスコパンも腸管運動をおさえる薬です。タンナルビンと アドソルビンは腸粘膜を保護する働きをします。

便秘薬
スインプロイクプルゼニドアローゼンラキソベロン酸化マグネシウムマグラックスマグミットアミティーザ

オピオイド鎮痛薬による便秘は頑固です。ほとんどの人がなるので、便秘薬を併用し予防します。スインプロイクは、国内唯一、オピオイド誘発性便秘症を効能とする末梢性μオピオイド受容体拮抗薬です。大腸刺激性下剤のプルゼニドやアローゼン、ラキソベロン、塩類下剤の酸化マグネシウム(マグラックス、マグミット)、あるいはアミティーザなども対症療法的に用いられます。

G-CSF(注射)
※グラン、ノイトロジン、ノイアップ、ジーラスタ

抗がん薬の重大な副作用として、骨髄抑制にともなう血液障害があげられます。ことに白血球減少が重要で、しばしば抗がん薬の用量規制・中止要因となります。G-CSFは白血球を増やす作用のある注射薬です。白血球数が一定のレベルまで落ちたら、この薬を注射して白血球数の回復をうながします。この薬のおかげで、より安全に強力な化学療法がおこなえるようになりました。

その他
※抗菌薬、抗真菌薬、フェブリクザイロリックイソジンガーグルプロマックアルサルミン

白血球が極端に減少すると、細菌や真菌による重い感染症にかかりやすくなります。その治療には、各種抗菌薬や抗真菌薬を使います。痛風治療薬のフェブリクあるいはザイロリックを内服するのは、腫瘍崩壊症候群における高尿酸血症の発症抑制のためです。さらにザイロリックは、口内炎に対し外用含嗽療法として適応外使用されています。イソジンガーグルのほか、胃薬のプロマックやアルサルミンも含嗽療法に応用することがあります。


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<メモ>
  • 抗がん薬は、がん細胞の増殖をおさえ腫瘍を縮小させます。けれど一方で、その作用は正常な細胞にもおよび、さまざまな副作用をもたらします。吐き気や嘔吐、下痢、口内炎、脱毛、皮膚炎、白血球減少、感染症、腎障害、肺障害、腫瘍崩壊症候群・・ときには命にもかかわるのです。最少の副作用におさえつつ、いかに最大限の効果を発揮させるかが医師の腕の見せどころといえるでしょう。

    
    

 
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