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成分(一般名) スクラルファート
製品例 アルサルミン錠、アルサルミン細粒90%、アルサルミン内用液10% ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 消化性潰瘍用剤/その他/胃炎・消化性潰瘍治療剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 胃の粘膜を保護するお薬です。胃炎や胃潰瘍の治療に用います。
作用

【働き】

胃の粘膜が弱ると、胃酸の刺激で、胃炎や胃潰瘍(胃粘膜の傷)を起こしやすくなります。

このお薬は、胃の粘膜を保護して、胃炎や胃潰瘍の治りをよくします。また、鎮痛薬など他の薬による胃の荒れを予防します。

【薬理】

弱った胃の粘膜に付着して、胃酸に対する防御機能を高めます。そのほか、傷ついた組織の修復を助ける作用や、胃液のペプシンをおさえる作用があります。
特徴
  • 胃酸に対する「防御因子増強薬」です。とくに、この薬は臨床試験での実績があり、海外でも高く評価されています。
  • 胃炎や胃潰瘍の治療に広く用いられています。潰瘍の再発防止にも適します。また、鎮痛薬など他の薬による胃の荒れを予防する目的で、いっしょに処方されることがあります。
注意
【診察で】
  • 腎臓病など持病のある人は医師に伝えてください。
  • 服用中の薬は、医師に伝えましょう。

【注意する人】

透析を受けている人には用いません。また、重い腎臓病の人も、長期服用は避けたほうがよいでしょう。腎臓の働きが悪いと、アルミニウムが体にたまり、中毒を起こすおそれがあるためです。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

同時服用により、他の薬を吸着する性質があります。たとえば、ニューキノロン系抗菌薬、テトラサイクリン系抗生物質、強心薬のジギタリス製剤、抗けいれん薬のフェニトイン(アレビアチン、ヒダントール)、甲状腺ホルモン薬(チラーヂン)、カリウム抑制薬(カリメート、ケイキサレート)、喘息の薬のテオフィリン(テオドール)・・これらの薬効を減弱させるおそれがあります。服用時間を2〜3時間あければ大丈夫です。

【使用にあたり】
  • 指示どおりにお飲みください。ふつう、1日3回飲みます。
  • 胃の粘膜に直接作用するので、胃に食べ物のない食前や食間、また就寝前に飲むと効果的です。多めの水で飲むとよいでしょう。
効能
【適用】
  • 胃潰瘍、十二指腸潰瘍。
  • 次の疾患の胃粘膜病変(びらん、出血、発赤、浮腫)の改善//急性胃炎、慢性胃炎の急性増悪期。

【応用】

がん化学療法に伴う口内炎(含嗽療法)
用法
  • 細粒..通常、成人1回 1〜1.2gずつ、1日3回経口投与する。年齢、症状により適宜増減する。
  • 液..通常、成人1回 10mLを1日3回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • 錠..通常、成人1回4錠ずつ、1日3回経口投与する。年齢、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 安全性の高いお薬です。副作用はほとんどありません。人によっては、便秘がちになることがあります。長期服用時、とくに腎臓の悪い人や高齢の人は、アルミニウム中毒(アルミニウム脳症、アルミニウム骨症、貧血)に念のため注意が必要です。

  • 便秘、口の渇き、吐き気
  • アルミニウム脳症・アルミニウム骨症..口ごもる、異常な言動、認知障害、吐く、意識の乱れ、けいれん、関節の痛み、貧血。

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。