概説 |
下痢を止めるお薬です。 |
作用 | 腸内の過剰の水分や有害物質を吸着する作用があります。また、腸の粘膜に作用して炎症をしずめます。そのような作用により、下痢止め効果を発揮します。子供を含め、下痢症に広く使用されています。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
- 服用中の薬は、医師に伝えましょう。

- 【注意する人】

- O157や赤痢菌などによる重い出血性大腸炎には用いません。下痢を止めると、かえって治りが悪くなるおそれがあるためです。また、透析を受けている人は使用できません。
- 適さないケース..細菌性下痢症、透析を受けている人、腸閉塞のある人。
- 注意が必要なケース..腎臓病、リン酸塩低下のある人など。

- 【飲み合わせ・食べ合わせ】

- 同時服用により、他の薬を吸着する性質があります。たとえば、ニューキノロン系抗菌薬、テトラサイクリン系抗生物質・・これらの薬効を減弱させるおそれがあります。服用時間を2〜3時間あければ大丈夫です。
 【使用にあたり】
- 症状や年齢によって、飲む量、飲み方が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。
- 下痢が止まったら、早めに中止したほうがよいでしょう(医師の指示どおりに)。
 【備考】
- 下痢の原因は、さまざまです。食べすぎ・飲みすぎ、食中毒、過敏性腸症候群など比較的よくみられるものから、潰瘍性大腸炎やクローン病など特殊な病気によるものもあります。急性の下痢症では、下痢を止めることよりも、まず原因をみきわめることが大切です。
- 食中毒や細菌性の下痢は、有害物質を体外に排出させようとする自然な防衛反応です。このような場合、むやみに下痢を止めればよいというものではありません。
- 激しい下痢は、脱水症状をまねきます。とくに、小さい子供や高齢の人は要注意です。点滴で水分を補給したほうがよいですから、早めに受診しましょう。
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効能 |
下痢症。 |
用法 |
天然ケイ酸アルミニウムとして、通常、成人1日3〜10gを3〜4回に分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用は、ほとんどありません。かえって便秘がちになるときは、医師と相談してください。
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