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Top Menue / 血圧と脳卒中x9 / 高血圧の薬-1 |
▼利尿薬 ※フルイトラン、ヒドロクロロチアジド(ダイクロトライド)、ノルモナール、ナトリックス、ラシックス、オイテンシン、アルダクトンA 利尿薬は、体の余分な水分を尿に排出し、循環血漿量を減らして血圧を下げます。同時に心臓の負担も軽くなります。開発が古く安価ですが効き目がよく、コストパーフォーマンスに優れた薬剤です。フルイトランからナトリックスは、チアジド系利尿薬またはその類似薬になります。この部類は、日本では処方される機会がやや少ないのですが、海外のいくつもの臨床試験で、脳卒中や心筋梗塞を防いだり、寿命を延ばすことが証明されています。強力とはいえませんが、ゆっくり長く安定した降圧効果が得られるのがいいところです。少量であれば副作用の心配もそれほどなく、ACE阻害薬やARB(次項)など他の降圧薬との併用療法にも適します。ループ利尿薬のラシックスとカリウム保持性利尿薬のアルダクトンAは強力な利尿作用をもつため、浮腫や心不全の治療に用いることが多いです。利尿作用の裏返しとして、脱水や電解質失調を起こしやすいので要注意です。 ▼MR拮抗薬(抗アルドステロン薬) アルダクトン、セララ、ミネブロ ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬、略してMR拮抗薬です。血圧上昇に関係するホルモンの1種 アルドステロンの働きを阻害することからアルドステロン阻害薬とか抗アルドステロン薬と呼ばれることもあります。旧来のアルダクトンは、カリウム保持性利尿薬に分類されるのですが、薬理作用はMR拮抗薬と同じです。ただし、相違点として受容体選択性が低いことがあげられます。他のホルモン受容体に影響が及び、女性化乳房や生理不順など性ホルモン関連の副作用がでやすいのです。一方、選択的MR拮抗薬とされるセララとミネブロは受容体選択性が高く、そのような副作用がみられません。 通常、第一選択薬として単独では用いず、治療抵抗性あるいは低レニン性の高血圧症に対し、他の降圧薬と併用することが多いです。また、臓器保護作用をもつとされ、心臓の線維化・心肥大などの進展抑制が期待できることから、心疾患合併高血圧症に好んで用いられます。アルダクトンとセララは心不全に対する効能を取得しており、大規模臨床試験で予後改善効果が示されています。いずれも 副作用でもっとも重要なのが高カリウム血症です。予防のため定期的な血清カリウム値の測定が欠かせません。アルダクトンに限っては、前述のような性ホルモン関連の副作用がみられますが、通常量であればそれほど心配ないと思います。 ▼Ca拮抗薬 ※ノルバスク、アムロジン、アダラート、ペルジピン、ヘルベッサー、ニバジール、ヒポカ、バイミカード、バイロテンシン、カルスロット、コニール、スプレンジール、ランデル、カルブロックなど Ca拮抗薬(カルシウム拮抗薬)は、高血圧症に対する第一選択薬の一つです。血管を広げ血流をよくする作用から、高血圧症や心臓病の治療に広く使われています。比較的安全性が高く、脱水や電解質異常を起こさず、血糖など代謝面への悪影響も少ないので、合併症の多い高齢の人にも適します。通常、安定した効果が得られる1日1回もしくは2回服用の持続性製剤が用いられます。 ▼Ca拮抗薬・スタチン配合薬 ※カデュエット Ca拮抗薬薬のアムロジピン(ノルバスク)と、スタチン系コレステロール低下薬のアトルバスタチン(リピトール)の配合薬です。高血圧症と高コレステロール血症を併発しているときに用います。 [PR] 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」
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