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成分(一般名) ニソルジピン
製品例 ニソルジピン錠5mg~10mg「xx」、(旧・バイミカード) ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 血管拡張剤/冠血管拡張剤/持効性Ca拮抗剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 血圧を下げるお薬です。高血圧や狭心症の治療に用います。
作用

【働き】

心臓や体の血管を広げて血流をよくします。そうすると血液の抵抗が減り、血圧が下がります。また、心臓の収縮をおさえて、心臓を休ませる働きもします。

おもに高血圧や狭心症の治療に使用されます。血圧を適切にたもつことは、将来起こるかもしれない脳卒中や心臓病、腎臓病を防ぐことにつながります。

そのほか、脳、腎臓、手足、目の網膜など体全体の血流を改善するので、いろいろな病気に応用されることがあります。

【薬理】

血管壁の細胞にカルシウムが流入すると、血管が収縮し血圧が上がります。このお薬は、カルシウムが細胞内に入るのをおさえます。その結果、血管が広がり血圧が下がります。このような作用から「カルシウム拮抗薬」と呼ばれています。
特徴
  • カルシウム拮抗薬に分類されます。この系統は、効き目がよく、また安全性が高いことから、高血圧症に対する第一選択薬の一つとして汎用されます。一般的には、安定した効果を発揮する持効タイプの製剤が用いられます(1日1回もしくは2回の服用でよいもの)。
  • 血糖、尿酸、脂質などに影響しません。年齢を問わず広く用いることができます。とくに合併症の多い高齢の人に適します。
  • 持効性のカルシウム拮抗薬を用いた長期臨床試験で、予後改善効果(長生き効果)も認められています。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人、また妊娠中の人は、医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬は、医師に伝えてください。

【注意する人】

高齢の人は副作用がでやすいので、少量より開始するなど慎重に用います。

  • 注意が必要なケース..重い肝臓病、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

飲み合わせに注意する薬がたくさんあります。飲み合わせによっては、副作用がでやすくなります。服用中の薬は、医師に報告しておきましょう。

  • とくに、抗真菌薬のイトラコナゾール(イトリゾール)とミコナゾール(フロリード)との併用は禁止されています。
  • 他の降圧薬や利尿薬と併用するときは、血圧の下がりすぎにも注意が必要です。
  • 心臓の薬のジゴキシン(ジゴシン)と併用するときは、ジゴキシン中毒の副作用に十分注意します。
  • ほかにも、抗けいれん薬のフェニトイン(ヒダントール、アレビアチン)やカルバマゼピン(テグレトール)、結核の薬のリファンピシン(リファジン)、胃の薬のシメチジン(タガメット)など、飲み合わせに注意する薬がたくさんあります。
  • 飲酒は控えましょう。アルコールは、めまいや動悸などの副作用を強めます。
  • グレープフルーツジュースは飲まないでください。この薬の血中濃度が上昇し、副作用がでるかもしれません。

【使用にあたり】
  • 決められた飲み方、服用量を守ってください。
  • 自分だけの判断で、量を減らしたり、飲むのをやめてはいけません。急に中止すると、反発的に症状が悪化するおそれがあります。中止するときは、医師の判断で徐々に減量するようにします。
  • 飲み忘れにも注意してください。万一飲み忘れた場合、2回分を同時に飲んではいけません。

【検査】

心電図検査や血液検査をおこなうことがあります。決められた検査を受けるようにしましょう。

【妊娠・授乳】

基本的に妊娠中は禁忌です。けれど、特別に危険性が高いわけではありません。他の降圧薬が効かない場合など、医師の判断で用いることがあるかもしれません。流産をおさえる作用もあります。

【食生活】
  • 血圧が下がり、めまいを起こすことがあります。車の運転や高所での危険な作業には十分注意してください。
  • 本態性高血圧症では、生活習慣の見直しも大切。減塩などの食事療法、運動療法、肥満があれば体重を落とすだけでも血圧が下がるものです。軽い高血圧であれば、薬をやめられることもあります。できたら簡易血圧計で自宅で血圧測定をおこない、適切に血圧がコントロールされているかチェックすることをおすすめします。
効能

【効能A】

高血圧症、腎実質性高血圧症、腎血管性高血圧症。

【効能B】

狭心症、異型狭心症。
用法

【効能A】

通常、成人はニソルジピンとして5〜10mgを1日1回経口服用する。

【効能B】

通常、成人はニソルジピンとして10mgを1日1回経口服用する。症状に応じ適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 わりと多いのは、顔のほてり、潮紅、頭痛、動悸(ドキドキ感)、めまいなどです。徐々に慣れてくることが多いのですが、ひどいときは早めに相談してください。もし、胸が痛むようでしたら、すぐ受診しましょう。

長く飲み続けるていると、足の甲がむくんだり、歯肉が腫れてくることがあります。歯肉の腫れは、歯肉をよくブラッシングし口内を清潔に保つことで、ある程度予防可能なようです。

  • 顔のほてり、潮紅、頭痛
  • 動悸、頻脈、胸の痛み
  • だるい、めまい、立ちくらみ、血圧低下
  • 足のむくみ、歯肉の腫れ、男性の胸がふくれる
  • 肝機能値の異常、発疹、かゆみ

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。