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▼α遮断薬 ※ミニプレス、バソメット、ハイトラシン、エブランチル、ハルナール、フリバス、ユリーフ 前立腺肥大症の標準的治療薬です。前立腺や尿道の筋肉をゆるめて尿を出しやすくします。昔からの植物系製剤よりはるかに強力で効果も確実です。反面、低血圧や性機能の副作用がときどきみられます。とくにミニプレスからエブランチルまでは、もともと高血圧の薬として開発され、降圧作用がかなり強いです。このため、必要以上に血圧が低下してしまい、立ちくらみやふらつきを起こすことがよくあります。 開発が新しいハルナールとフリバス、ユリーフは前立腺肥大症に特化した第2世代の治療薬です。下部尿路組織に選択的に作用するため、降圧作用が低減されます。なかでもハルナールはゆっくりと効く徐放性製剤なので、血圧の変動が少なく起立性低血圧が起こしにくいとされます。ユリーフは射精障害の発現率が高いようですので、気になるときは医師と相談してください。 ▼PDE5阻害薬 ※ザルティア 前立腺肥大症にともなう排尿障害改薬です。薬理作用からはPDE5選択的阻害薬に分類されます。作用機序は必ずしも明確ではありませんが、前立腺や尿道の血行をよくして、弱った機能を正常化させるのではないかと考えられています。とくに強力というわけではありませんが、α遮断薬や抗アンドロゲン薬にみられる性機能障害の心配はありません。他の治療薬が副作用で使いにくいときに処方されるほか、効果不十分な場合には併用療法も試みられます。 ▼抗アンドロゲン薬 ※プロスタール、ペリアス 前立腺肥大には男性ホルモンが関与します。抗アンドロゲン薬は日本語でいう抗男性ホルモン薬で、その名のように男性ホルモンをおさえる作用をもちます。対症療法薬のα遮断薬との違いは、肥大した前立腺そのものを小さくする点です。もとの大きさの7割くらいに縮小する可能性があります。ただし、遅効性で効果発現まで1〜2ヶ月を必要とするうえ、中止すると元に戻ってしまうことがあります。また、副作用がでやすいのも欠点です。とくに多いのが性的機能の低下で、ほかにも胸が大きくなったり、肝臓の働きが悪くなることがあります。治療期間の目安は4カ月間、その後の継続は効果や副作用を考慮して決めます。 ▼5α還元酵素阻害薬 ※アボルブ 広義の抗アンドロゲン薬ともいえますが、前記のプロスタールとは作用のしかたが違います。5α還元酵素を阻害することで、活性度の高い男性ホルモンのジヒドロテストステロンの生成をおさえます。その結果、前立腺が縮小し、諸症状の改善につながるわけです。旧来の抗アンドロゲン薬に比べ、副作用の軽減がはかれるのでは と期待されています。プロスタールに変わり、処方される機会が増えてきました。 ▼その他 ※ウブレチド、ベサコリン、ポラキス、バップフォー、デトルシトール、ベシケア、ウリトス、ステーブラ ウブレチドとベサコリンはコリン作動薬、ポラキス以下は抗コリン薬の仲間です。コリン作動薬は、膀胱の排尿筋の収縮を強めて尿の出をよくします。逆に、抗コリン薬は膀胱の収縮をおさえます。前者は排尿困難の症状に、後者はいわゆる過活動膀胱を合併し頻尿や尿意切迫がひどい場合に用います。どちらも使い方を誤ると、かえって病状を悪化させますので、処方に際しては注意が必要です。 [PR] 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」
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おくすり110番 |