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成分(一般名) テラゾシン塩酸塩水和物
製品例 バソメット錠0.25mg~0.5mg~1mg~2mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 降圧剤/α遮断剤/血圧降下剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 血圧を下げるお薬です。また、前立腺が肥大した人の尿を出しやすくします。
作用

【働き-1】

血管にある交感神経のα受容体を遮断して、血管を広げます。その結果、血液の抵抗が減り血圧が下がります。高血圧の治療に用います。

血圧を適切に保つことは、将来起こるかもしれない脳卒中や心臓病、腎臓病を防ぐことにつながります。

【働き-2】

尿道平滑筋にあるα受容体を遮断して、尿道をゆるめます。その結果、尿の出がスムーズになります。前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療に用います。
特徴
  • α遮断薬という系統です。降圧薬としては第一選択されませんが、糖尿病や脂質代謝異常のある場合に適します。喘息や排尿障害、レイノー症状のある人にも用いることができます。
  • 持続的に作用するので、1日2回の服用ですみます。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は、医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬は、医師に伝えてください。

【注意する人】

この薬はおもに肝臓で代謝されるので、肝臓の悪い人は注意が必要です。高齢の人は、立ちくらみなどの副作用がでやすいので、少量より開始するなど慎重に用います。

  • 注意が必要なケース..肝臓や腎臓の悪い人、糖尿病などで自律神経の弱っている人、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

他の降圧薬と併用することも多いのですが、血圧の下がりすぎはよくありません。とくに、ACE阻害薬やβ遮断薬と併用するときは、起立性低血圧(立ちくらみ)に注意します。シルデナフィルなど勃起不全の薬も、併用により低血圧を起こすおそれがあります。

  • 飲み合わせに注意..他の降圧薬、利尿薬、シルデナフィル(バイアグラ)、バルデナフィル(レビトラ)、タダラフィル(シアリス)など。

【使用にあたり】
  • 決められた飲み方、服用量を守ってください。
  • ふつう、少量から開始し、医師が効果や副作用をチェックしながら増量していきます。
  • 寝る前に飲むように指示があるかもしれません。めまいを防いだり、早朝高血圧に対処するためです。
  • 服用後、強いめまいや立ちくらみが起きたら、しばらく横になり休んでください。その後の服用については医師とよく相談しましょう。
  • 飲み忘れにも注意してください。万一飲み忘れた場合、2回分を同時に飲んではいけません。

【食生活】
  • とくに飲みはじめに、めまいや立ちくらみを起こしやすいです。急に立ち上がらないで、ゆっくり動作するようにしましょう。また、車の運転や高所での危険な作業には十分注意してください。
  • 本態性高血圧症では、生活習慣の見直しも大切。減塩などの食事療法、運動療法、肥満があれば体重を落とすだけでも血圧が下がるものです。軽い高血圧であれば、薬をやめられることもあります。できたら簡易血圧計で自宅で血圧測定をおこない、適切に血圧がコントロールされているかチェックすることをおすすめします。
効能

【効能A】

本態性高血圧症、腎性高血圧症、褐色細胞腫による高血圧症。

【効能B】

前立腺肥大症に伴う排尿障害。
用法

【効能A】

テラゾシンとして通常、成人1日0.5mg(1回0.25mg1日2回)より服用を始め、効果が不十分な場合は1日1〜4mgに漸増し、1日2回に分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日最高服用量は8mgまでとする。

【効能B】

テラゾシンとして通常、成人1日1mg(1回0.5mg1日2回)より服用を始め、1日2mgに漸増し、1日2回に分割経口服用する。なお、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 とくに飲み始めに、めまいを感じたり、立ちくらみを起こすことがあります。これらは徐々になくなることが多いのですが、症状の強いときは早めに受診しましょう。

そのほかは少ないですが、特異な副作用として尿失禁が知られています。尿が漏れやすいときは、医師に相談してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 過度の血圧低下..めまい・ふらつき、立ちくらみ、冷感、吐き気、嘔吐、気を失う。
  • 肝臓の障害..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。

【副作用】
  • だるい、めまい、立ちくらみ
  • 動悸、頻脈、低血圧
  • 尿が漏れる、頻尿
  • 吐き気、鼻づまり、頭痛、眠気

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。