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Top Menue 腎・泌尿・痔x19 頻尿・尿失禁-1

抗コリン薬-1
ポラキスバップフォーネオキシテープ

比較的開発が古い頻尿治療薬です。抗コリン作用にもとづき、膀胱を収縮させる副交感神経をおさえ、またCa拮抗作用により膀胱の平滑筋を直接ゆるめます。これらの作用により尿がためやすくなり、また膀胱のむやみな収縮がおさえられます。治療の対象は、神経因性膀胱や不安定膀胱(過活動膀胱)あるいは慢性膀胱炎などにおける病的尿意、頻尿、尿失禁(尿もれ)などです。子供の夜尿症にも応用されるかもしれません。

従来からの飲み薬 ポラキスとバップフォーにくわえ、貼り薬のネオキシテープも発売されました。有効成分はポラキスと同じなのですが、皮膚からゆっくり持続的に吸収されるので1日1回の貼り替えで安定した効果が得られます。また、血中濃度の急上昇や肝初回通過効果が回避されるため副作用の軽減も期待できそうです。効能はポラキスと異なり、世界的に統一される症状症候群“過活動膀胱”として承認を取得しています。

共通の副作用でいちばん多いのは、抗コリン作用による口内乾燥と便秘です。口渇に対しては、口を水でゆすいだり氷を含むとよいかもしれません。便秘がひどければ、通じ薬で対処します。人によっては、物がぼやけて見えたり、眠気やめまいを起こすことがあります。このため、とくにバップフォーについては、車の運転をふくめ危険をともなう機械の操作や作業は禁止です。また、高齢の人など、認知症のような症状が出る可能性がありますので注意してください。前立腺肥大症などで尿が出にくい人、緑内障や腸閉塞、重い心臓病のある人など、この薬が飲めないことがあります。

抗コリン薬-2
ベシケアデトルシトールウリトスステーブラトビエース

発売が新しい新規抗コリン薬で、旧世代のポラキスやバップフォーに変わり処方される機会が増えています。抗コリン作用にもとづく本質的な効果は同じなのですが、膀胱にだけ選択的に効く点が違います。言いかえれば、膀胱以外での作用が弱く、不快な口内乾燥や便秘、眠気や認知障害などの副作用がでにくいのです。そして、保険適応症は世界共通の症状症候群として統一され、「過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿おび切迫性尿失禁」になります。

なかでもベシケアは膀胱に対する選択性が非常に高く、治療効果にも優れます。次のデトルシトールは海外でも広く処方されている安全性の高い薬剤で、副作用が少なく、高齢の人にも使いやすいです。ウリトスとステーブラには、水なしで飲める口腔内崩壊錠(OD錠)があります。最後のトビエースは、活性代謝物(5-HMT)に分解されてから効果を発揮するプロドラッグタイプの新薬です。トビエースとデトルシトールの活性代謝物は同じものなのですが、トビエースの高用量製剤では同等以上の有効性が示されています。

効き方には個人差があり、効果発現までに時間がかかることがありますので、最低2週間は指示どおりに続けてください。それでも効かなければ、増量または他の治療薬への変更も可能かと思いますので、医師とよく相談してみましょう。 副作用が軽減されているといっても、全般的な副作用は前記のポラキスやバップフォーと変わりません。車の運転のさいなどやはり注意が必要です。なお、前立腺肥大症においてはα1遮断薬による治療を優先し、抗コリン薬を用いるのであれば残尿量の増加に注意するなど慎重に用いるようにします。腹圧性尿失禁には不向きです。

β3刺激薬
ベタニス

新しい作用の過活動膀胱治療薬です。膀胱の平滑筋にあるβ3アドレナリン受容体を選択的に刺激し、膀胱の弛緩を促進します。そうすることで、膀胱容量を増大させ、蓄尿機能を高めるのです。抗コリン薬と同等ないしそれ以上の効果が期待でき、また選択性が高いので口渇や便秘を起こしにくく、心血管系への影響も少ないと考えられます。そのような副作用で抗コリン薬が使いにくいときなど、新たな選択肢として有望でしょう。ただし、実績の少ない新しい薬なので、安全性についてよく分からない部分があります。併用療法の適否、不整脈や緑内障のリスク、また生殖器に対する影響が指摘されており、これらについての検証が今後の課題です。

膀胱平滑筋弛緩薬
ブラダロン

頻尿治療薬として昔から使われてきました。膀胱の筋肉をゆるめ容量を大きくします。副作用が少なく安全性は高いのですが、効果は今ひとつ。軽い症状に対して、あるいは抗コリン薬が効かない場合や副作用で使えないときに使用するとよいかもしれません。最近はあまりお目にかかりません。


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<メモ>
  • 尿意切迫感を主とする一連の症状症候群を「過活動膀胱」と呼ぶようになりました。従来の不安定膀胱とほぼ同義といえそうです。中高年の男女に多く、突然に耐えられないほどの強い尿意を生じ、人によってはその直後に尿もれを起こしてしまいます。日常的にそのような尿意切迫感があり、頻尿や夜間頻尿をともなうことが多いです。このような過活動膀胱には、ベシケアなど膀胱選択性が高い新規抗コリン薬が第一選択薬になります。

  • 膀胱での蓄尿や排尿をコントロールしている神経が弱ったり傷ついたりすると、頻尿や尿失禁などいやな症状がでてきます。このような病態を「神経因性膀胱」といいます(ストレスなどによる心因性の頻尿とは別)。老化のほか、脳卒中などで脳の神経がやられているとき、糖尿病で末梢の神経が傷んでいるときにも現れやすいです。また、下腹部の手術のあとに尿が漏れやすくなることもあります。前記の過活動膀胱や不安定膀胱は症状から、神経因性膀胱は原因からとらえるものといえるでしょう。

  • 頻尿や尿失禁の原因はさまざま。神経の障害による神経因性膀胱のほか、膀胱炎や尿道炎など尿路感染症、尿路結石、前立腺肥大症、更年期障害による自律神経失調、ストレスなどが背景にある膀胱神経症(心因性頻尿)、さらには薬剤性尿失禁、場合によっては前立腺がんや膀胱がんなどが隠れていることもあります。これらをきちんと診断し、原因疾患があるのなら、その治療をあわせておこなうことが大切です。

    
    

 
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おくすり110番