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Top Menue 腎・泌尿・痔x19 頻尿・尿失禁-2

三環系抗うつ薬
トフラニールトリプタノールアナフラニール

本来はうつ病の薬ですが、子供の夜尿症(おねしょ)や遺尿症(おもらし)に用いることがあります。大人の失禁にも応用されるかもしれません。膀胱の勝手な運動をおさえたり、尿道の閉まりをよくすることで、尿もれを防ぎます。薬理的には、膀胱における抗コリン作用とα刺激作用にもとづく働きです。心理的な要因をやわらげるのにもよいでしょう。[参:‘うつ’の薬-1]

β2刺激薬
スピロペント

腹圧性尿失禁に効果的です。膀胱を弛緩し蓄尿機能を高めたり、尿道をしめる作用があり、これらにより尿失禁を予防します。はじめ喘息薬として開発され、その後 正式な効能として追加承認されました。

α1刺激薬
メトリジン

腹圧性尿失禁に応用されることがあります。交感神経α受容体刺激作用により尿道平滑筋を収縮させ、尿道閉鎖圧を高めることで尿もれを防ぎます。本来の効能は低血圧です。

女性ホルモン薬
エストリールプレマリンなど

卵胞ホルモン薬(エストロゲン)は、女性に多い腹圧性尿失禁に有効です。閉経後の尿道粘膜の萎縮を改善するとともに、尿道平滑筋の交感神経α受容体を増加させる働きもします。これらの働きにより、尿道の弾力が増し、また間接的に尿道平滑筋の収縮能を高めることになるのです。α1刺激薬のメトリジンと併用されることがあります。

漢方薬
猪苓湯(チョレイトウ)、清心蓮子飲(セイシンレンシイン)、当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン)、加味逍遙散(カミショウヨウサン)、八味地黄丸(ハチミジオウガン)、牛車腎気丸(ゴシャジンキガン)

漢方薬は、細菌感染や基礎疾患のない尿路不定愁訴に向きます。猪苓湯と清心蓮子飲は、頻尿や残尿感を改善する代表的な処方です。ほかにも、女性向けの当帰芍薬散や加味逍遙散、男性向けの八味地黄丸や牛車腎気丸など、体全体の証(体質)に合わせていろいろな方剤が使われます。冷え性のある人や、心理的な要因が背景にある場合に用いるとよいでしょう。


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<メモ>
  • 尿失禁にはいくつかのタイプがあります。代表的なのは「切迫性尿失禁」と「腹圧性尿失禁」それとその「混合型」です。急な強い尿意をおさえられず思わぬ尿もれを起こしてしまうのが切迫性尿失禁、クシャミなどちょっとした力みで勝手にもれてしまうのが腹圧性尿失禁です。前者は膀胱機能障害、後者は尿道機能障害ととらえることもできます。切迫性尿失禁には、前項の抗コリン薬やβ3刺激薬を中心とした治療がおこなわれます。一方、腹圧性の場合は骨盤底筋を鍛える体操療法を優先し、これにくわえてβ2刺激薬のスピロペント、あるいはβ3刺激薬や女性ホルモン薬なども補助的に使われます。

  • 心理的な要因で頻尿になることが少なくありません。神経そのものに障害がなく、ストレスなど精神的な問題が背景にある場合を、神経性頻尿とか心因性頻尿、あるいは膀胱神経症などと呼んでいます(前項の神経因性膀胱とは別)。この場合、安定薬や抗うつ薬の処方が考えられますが、証(体質)に合った漢方薬を試してみるのもよいかもしれません。

  • 薬剤性の尿失禁もあります。よく知られているのは、高血圧の治療に使うα遮断薬によるものです。服用中の薬は、医師に報告しておきましょう。

    
    

 
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おくすり110番