PR 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」 おくすり 110番

成分(一般名) プロパンテリン臭化物
製品例 プロ・バンサイン錠15mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 自律神経剤/四級アンモニウム塩剤/抗コリン性鎮痙剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 胃腸など内臓のけいれん性の痛みをとるお薬です。
作用

【働き】

内臓の平滑筋のけいれんを抑えたり、胃酸の分泌を抑える作用があります。胃炎、下痢、胆管炎、胆石、膵炎などによる腹痛に用います。また、夜尿症や多汗症の効能もあります。

【薬理】

胃腸など消化器系臓器の運動は、副交感神経の命令によって亢進します。この神経の働きはアセチルコリンという神経伝達物質により強まります。このお薬は、アセチルコリンをおさえることで、副交感神経の刺激を弱めます(抗コリン作用)。その結果として、胃腸や胆管の異常な運動(けいれん)がおさえられ、痛みがやわらぐのです。さらに、尿を出にくくしたり、発汗を抑える作用もします。
特徴古くからある抗コリン性鎮痙薬です。おもに、消化器系の腹痛に用いられてきました。また、膀胱、汗腺に対する抗コリン作用にもとづき、夜尿症や多汗症にも適用します。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。病気によっては症状を悪化させるおそれがあります。
  • 別に薬を飲んでいる場合は、医師に伝えておきましょう。

【注意する人】

閉塞隅角緑内障のある人は禁止されています。眼圧が上昇し、症状が悪化することがあるためです。前立腺肥大で排尿しにくい人や、腸に閉塞のある人も使用できません。出血性大腸炎など細菌性下痢症の場合も避けます。そのほか、心臓病、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症のある人は慎重に用いるようにします。

  • 適さないケース..閉塞隅角緑内障、排尿障害、重い心臓病、腸閉塞、麻痺性イレウス、細菌性下痢症。
  • 注意が必要なケース..開放隅角緑内障、前立腺肥大、心臓病、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症、高齢の人、高温の場所で働く人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

ある種の安定剤や抗うつ薬と併用すると、両方の薬の副作用が強まるおそれがあります。別に薬を飲んでいる場合は、必ず医師に報告してください。

  • 飲み合わせに注意..安定剤(フェノチアジン系、ブチロフェノン系)、抗うつ薬(三環系)、カゼ薬・鼻炎薬・かゆみ止め(抗ヒスタミン薬)など。

【使用にあたり】

症状によって、飲む量、飲み方が異なります。指示どおりに正しくお飲みください。

【食生活】
  • 物がぼやけて見えたり、眠くなることがあります。車の運転など危険な作業には十分注意してください。
  • 汗が出にくくなるので、熱射病や熱中症を起こすおそれがあります。高温の場所での作業、激しい運動、また夏の暑さに注意してください。
効能
  • 次の疾患における分泌・運動亢進並びに疼痛//胃・十二指腸潰瘍、胃酸過多症、幽門痙攣、胃炎、腸炎、過敏大腸症(イリタブルコロン)、膵炎、胆道ジスキネジー
  • 夜尿症又は遺尿症
  • 多汗症
用法 通常、成人は1回1錠(プロパンテリン臭化物として15mg)を1日3〜4回経口服用する。なお、年令、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 副作用でわりと多いのは、口の渇き、便秘、尿が出にくい、かすみ目などです。重症化することはほとんどありませんが、症状の強いときは早めに受診してください。とくに高齢の男性は、排尿障害に注意が必要です。

  • 口の渇き、便秘。
  • 頭痛、頭が重い感じ、眠気、ほてり。
  • 目のかすみ、まぶしい。
  • 尿が出にくい、動悸。

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。