概説 |
尿意を抑えるお薬です。頻尿や残尿感の治療に用います。 |
作用 | 膀胱の筋肉をゆるめ、その容量を大きくします。そうすることで、尿意がおさえられ尿の回数が少なくなります。ストレスなどによる神経性頻尿のほか、慢性膀胱炎などによる頻尿や残尿感の治療に用います。 |
特徴 | 昔からある頻尿治療薬です。副作用が少なく安全性は高いのですが、効果はやや劣ります。軽い症状に対して、あるいは抗コリン薬が効かない場合や副作用で使えないときに使用するとよいかもしれません。 |
注意 |
 【診察で】
- 持病のある人は医師に伝えておきましょう。
- 服用中の薬を医師に教えてください。

- 【注意する人】

- 病気によっては、その病状を悪化させるおそれがあります。前立腺肥大症などで排尿しにくい人や、腸に閉塞のある人は使用できません。
- 適さないケース..重い排尿障害、腸閉塞
- 注意が必要なケース..緑内障、肝臓病

- 【使用にあたり】

- 指示どおりに正しくお飲みください。

- 【備考】

- 頻尿を気にして、水分を制限しすぎるのはよくありません。とくに、細菌が原因の急性の膀胱炎では、水分を多めにとってどんどん排尿することのほうが大切です。
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効能 |
下記疾患に伴う頻尿、残尿感
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用法 |
通常成人1回1錠、1日3回経口服用する。年齢、症状により適宜増減する。
※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。 |
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副作用 |
副作用はほとんどありません。人によっては、口が渇いたり、胃の不快感や食欲不振などがみられます。高齢の男性は排尿障害に念のため注意してください。
 【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
- ショック、アナフィラキシー様症状..気持ち悪い、胸苦しい、冷汗、顔面蒼白、手足の冷え・しびれ、じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、咳、ゼーゼー息苦しい、めまい、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
- 肝臓の障害..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
 【その他】
- 口が渇く、胃の不快感、食欲不振、吐き気
- 排尿障害(尿が出にくい、尿が出ない)
- 肝機能値の異常
- 発疹、かゆみ
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