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Top Menue 腎・泌尿・痔x16 頻尿・尿失禁-1

抗コリン薬-1
ポラキスバップフォー

比較的古くからの頻尿治療薬です。抗コリン作用にもとづき、膀胱を収縮させる副交感神経をおさえ、またCa拮抗作用により膀胱の平滑筋を直接ゆるめます。これらの作用により尿がためやすくなり、また膀胱のむやみな収縮がおさえられます。治療の対象は、神経因性膀胱や慢性膀胱炎などにおける病的尿意、頻尿、あるいは尿失禁(尿もれ)などです。過活動膀胱と呼ばれる一連の症状や子供の夜尿症にも応用されます。効き方には個人差があり、効果発現までに時間がかかることがありますので、最低2週間は指示どおりに続けてください。それでも効かなければ、他の治療薬への変更も可能です。

副作用でいちばん多いのは口内乾燥と便秘です。口渇に対しては、口をゆすいだり氷を含むとよいかもしれません。便秘がひどければ、通じ薬で対処します。人によっては、物がぼやけて見えたり、眠気やめまいを起こします。車の運転など危険をともなう機械の操作には十分注意しましょう。また、とくに高齢の人では、認知症のような症状が出る可能性がありますので留意してください。なお、前立腺肥大症などで尿が出にくい場合、緑内障や腸閉塞、重い心臓病のある人など、この薬が飲めないことがあります。

抗コリン薬-2
ベシケアデトルシトールウリトスステーブラ

発売が新しい抗コリン薬で、ポラキスやバップフォーに変わり処方される機会が増えています。本質的な作用や効果は同じですが、膀胱にだけ選択的に効く点が違います。言いかえれば、膀胱以外での抗コリン作用が弱いため、口内乾燥や便秘、眠気、認知障害などの副作用がでにくいのです。とくにベシケアは選択性が非常に高く、治療効果に優れます。デトルシトールは海外でも広く処方されている安全性の高い薬剤で、副作用が少なく、高齢の人にも使いやすいです。適応症はどれも同じで、過活動膀胱における尿意切迫感、頻尿おび切迫性尿失禁になります。腹圧性尿失禁には不向きです。また前立腺肥大症においてはα1遮断薬による治療を優先します。

β3刺激薬
ベタニス

新しい作用の過活動膀胱治療薬です。膀胱の平滑筋にあるβ3アドレナリン受容体を選択的に刺激し、膀胱の弛緩を促進します。そうすることで、膀胱容量を増大させ、蓄尿機能を高めるのです。抗コリン薬と同等ないしそれ以上の効果が期待でき、また選択性が高いので口渇や便秘を起こしにくく、心血管系への影響も少ないと考えられます。そのような副作用で抗コリン薬が使いにくいときなど、新たな選択肢として有望でしょう。ただし、実績の少ない新しい薬なので、安全性についてよく分からない部分があります。併用療法の適否、不整脈や緑内障のリスク、また生殖器に対する影響が指摘されており、これらについての検証が今後の課題です。

膀胱平滑筋弛緩薬
ブラダロン

頻尿治療薬として昔から使われてきました。膀胱の筋肉をゆるめ容量を大きくします。副作用が少なく安全性は高いのですが、効果は今ひとつ。軽い症状に対して、あるいは抗コリン薬が効かない場合や副作用で使えないときに使用するとよいかもしれません。最近はあまりお目にかかりません。


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<メモ>
  • 尿意切迫感を主とする一連の症状症候群を「過活動膀胱」と呼ぶようになりました。従来の不安定膀胱とほぼ同義といえそうです。突然に耐えられないほどの強い尿意を生じ、人によってはその直後に尿もれを起こしてしまいます。日頃からそのような尿意切迫感があり、頻尿や夜間頻尿をともなうことが多いです。このような過活動膀胱には、ベシケアなど膀胱選択性が高い新規抗コリン薬が第一選択薬になります。

  • 膀胱をコントロールしている神経が弱り調子が悪くなると、頻尿や尿失禁などいやな症状がでてきます。このような病態を「神経因性膀胱」といいます(ストレスなどによる心因性の頻尿とは別)。老化のほか、脳卒中などで脳の神経がやられているとき、糖尿病で末梢の神経が傷んでいるときにも現れやすいです。また、下腹部の手術のあとに尿が漏れやすくなることもあります。前記の過活動膀胱は症状から、神経因性膀胱は原因からとらえるものといえるでしょう。

  • 頻尿や尿失禁の原因はさまざま。自律神経の不調による神経因性膀胱のほか、膀胱炎や尿道炎など尿路感染症、尿路結石、前立腺肥大症、更年期障害、ストレスが背景にある膀胱神経症、薬剤性尿失禁、場合によっては前立腺がんや膀胱がんなどが隠れていることもあります。これらをきちんと診断し、原因疾患があるのなら、その治療をあわせておこなうことが大切です。

    
    

 
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おくすり110番