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病気禁忌Top血栓・塞栓症 |  薬効別List

8- 9. 血栓・塞栓症における禁忌薬 -10
血管内で血液が固まり、血流を止めてしまう状態を“血栓”といいます。また、凝固した血塊が血流にのり、その先の細い血管で詰まるのが“塞栓”です。起こる場所はいろいろです。静脈系では足のふくらはぎや骨盤内、目の網膜などで生じやすく、また、心臓や脳の動脈が詰まると心筋梗塞や脳梗塞を起こします。

ホルモン系の医薬品には血液凝固能を亢進する性質があるため、そのような血栓・塞栓症がある場合 使用禁止となることがあります。とくに、高用量のヒスロンH200やボンゾールなどは十分な注意が必要です。低用量ピル(経口避妊薬)のリスクは、高用量製剤に比べはるかに低いと考えられますが、使用期間や有用度などが考慮され、禁忌扱いとなります。また、副腎皮質ホルモン(いわゆるステロイド)については、どうしても必要な場合を除き 原則的には使用しないようにします(原則禁忌)。

さらに、これらの医薬品については、長期安静時や手術前後においても 慎重な対応が望まれます。長時間 体を動かさないでいると、血栓を生じやすくなるからです。とくに足の静脈は血流が滞りやすく、ここで生じた血の固まりが肺動脈に流れ 重篤な肺塞栓症を引き起こすことがあります。血液凝固能を高める薬を使用している場合、いっそうの注意が必要といえるでしょう。身動きのとれない車中泊や長時間飛行においても要注意です。

<主な医薬品>
分類 薬品 成分 禁忌 備考
性ホルモン薬 エストラダーム エストラジオール 血栓性静脈炎、肺塞栓症、動脈性の血栓塞栓疾患(冠動脈性心疾患、脳卒中) 症状悪化、再発
ジュリナ錠 血栓性静脈炎、肺塞栓症、動脈性の血栓塞栓疾患(冠動脈性心疾患、脳卒中)
プレマリン 結合型エストロゲン 血栓性静脈炎、肺塞栓症、動脈性の血栓塞栓疾患(冠動脈性心疾患、脳卒中)
エストリール エストリオール 血栓性静脈炎、肺塞栓症、動脈性の血栓塞栓疾患(冠動脈性心疾患、脳卒中)
プロベラ
ヒスロン錠5
メドロキシプロゲステロン 血栓性疾患(脳梗塞、心筋梗塞、血栓静脈炎等)
ヒスロンH200 メドロキシプロゲステロン(高用量) 血栓症を起こすおそれの高い患者(手術後1週間以内、血栓性疾患、動脈硬化症、心疾患、ホルモン剤使用中)
ソフィア ノルエチステロン・メストラノール 血栓性静脈炎、肺塞栓症
ドオルトン
プラノバール
ノルゲストレル・エチニルエストラジオール 血栓性静脈炎、肺塞栓症
低用量ピル
(経口避妊薬)
LNG・EE、NET・EE 血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患、血栓性素因、手術前後、産後、長期間安静状態
子宮内膜症治療薬 ルナベル ノルエチステロン・エチニルエストラジオール 血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患、血栓性素因、手術前後、産後、長期間安静状態 症状悪化、再発
ヤーズ ドロスピレノン・エチニルエストラジオール 血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患、血栓性素因、手術前後、産後、長期間安静状態 症状悪化、再発
ボンゾール ダナゾール 血栓症 症状悪化、再発、警告
糖尿病治療薬 グリコラン(旧:メルビン)
メトグルコ
メトホルミン 心筋梗塞、肺塞栓 乳酸アシドーシス
メタクト ピオグリタゾン・メトホルミン 心筋梗塞、肺塞栓 乳酸アシドーシス
骨粗鬆症治療薬 エビスタ ラロキシフェン 静脈血栓塞栓症、長期不動状態(術後回復期、長期安静期等) 症状悪化、再発
ビビアント バゼドキシフェン 静脈血栓塞栓症、長期不動状態(術後回復期、長期安静期等)
抗がん薬 エストラサイト エストラムスチン 血栓塞栓性障害、冠血管疾患 症状悪化、再発
ヒスロンH200 メドロキシプロゲステロン(高用量) 血栓症を起こすおそれの高い患者(手術後1週間以内、血栓性疾患、動脈硬化症、心疾患、ホルモン剤使用中) 症状悪化、再発、警告
ホンバン ホスフェストロール 血栓性静脈炎、肺塞栓症 症状悪化、再発




< “血栓・塞栓症”に関する禁忌項目がある医薬品リスト >

抽出キーワード:血栓、塞栓
卵胞ホルモン、黄体ホルモン 混合ホルモン 他のホルモン(抗ホルモン含む) 経口避妊剤 血液凝固阻止剤 糖尿病用剤 他の代謝性医薬 アルキル化剤

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