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Top Menue 心の薬x16 不安障害の薬

SSRI
ルボックスデプロメールパキシルジェイゾロフトレクサプロ

SSRI こと「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」に分類される抗うつ薬です。抗うつ作用のほか、不安をやわらげ気持ちを楽にする作用があります。このため、社会不安障害(社交不安障害)、強迫性障害、外傷後ストレス障害(PTSD)、さらにはパニック障害の治療に第1選択されるようになりました。正式な効能として社会不安障害に対してはルボックス、デプロメール、パキシル、レクサプロ、強迫性障害にはルボックス、デプロメール、パキシル、外傷後ストレス障害およびパニック障害にはパキシルとジェイゾロフトが使用可能です。速効性はあまりなく、効果発現に少し時間がかかるので維持治療に適します。[参:‘うつ’の薬-2]

SNRI、NaSSA、三環系抗うつ薬
トレドミンサインバルタイフェクサーレメロンリフレックストリプタノールトフラニールアナフラニールなど

正式な効能として承認されていませんが、これらの抗うつ薬も各種の不安障害に有効です。抗うつ薬の効果や副作用には個人差があるため、SSRIで効果不十分または副作用で使いにくい場合などに応用されています。SNRIのトレドミン、サインバルタ、 イフェクサー、NaSSAのレメロンおよびリフレックスは開発が新しい新世代抗うつ薬です。トリプタノール以下は古くからの三環系抗うつ薬になります。三環系は、よい効果が期待できる反面、いろいろな副作用がでやすのが欠点です。このため最近は、SSRIやSNRIに処方が移っています。[参:‘うつ’の薬-1,2]

抗不安薬(BZ作動薬)
コンスタンソラナックスセルシンワイパックスセレナールメイラックスセパゾンレキソタンエリスパンリーゼデパス、(リボトリール

不安や緊張感をやわらげ、気分をリラックスさせます。すばやい効果を特徴とし、急性期治療に適します。症状悪化時に用いるほか、プレッシャーを感じるときや緊張場面の前に頓服することも可能です。安易な長期連用は好ましくありません。

抗精神病薬
リスパダールジプレキサエビリファイセレネースなど

これらの抗精神病薬には感情の高ぶりを抑える強い作用があります。不安障害以外の精神症状がみられ、抗うつ薬や抗不安薬で効果不十分な場合に使われることがあります。本来は統合失調症や躁うつ病の治療薬ですので、専門の医師により慎重に用いる必要があります。

β遮断薬
インデラルミケランアロチノロール(アルマール)

動悸や震えに有効なことから、社会不安障害に処方されることがあります。緊張場面の前に頓服すれば、そういった症状が起きにくくなるのです。通常は高血圧や不整脈など循環器系の病気に使用されますので、適応外使用ということになります。交感神経を抑制し心拍をおさえる強力な作用があるので、不安障害以外の病気がある場合は慎重に用いなければなりません。喘息や心不全があるのなら原則禁止です。


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<メモ>
  • 社会不安障害は社交不安障害とも呼ばれるように、対人交流場面での緊張や恐怖感を特徴とします。いわゆる‘人見知り’、‘視線恐怖’、‘あがり症’や‘赤面’もその症状の一つです。多かれ少なかれ普通にみられることですが、苦痛が強く、社会生活に支障となるような場合は治療の対象になります。一方、パニック障害は、場面が特定されず、突然の不安や恐怖により、呼吸困難、動悸、発汗といった激しい症状があらわれます。パニック障害については、次項でも取り上げます。

  • 強迫性障害は、かつて強迫神経症と呼ばれていました。繰り返す強迫観念から逃れられず、それに反応した強迫行為を止められなくなってしまうのです。手洗いを延々とおこなう、ドア閉めの確認を何度も何度もおこなうといった症状です。

  • 外傷後ストレス障害‘PTSD’は、命が脅かされるような出来事、たとえば大地震など天災、戦争、事件・事故、暴力、虐待などにより心が傷つく病気です。心の傷を心的外傷またはトラウマと呼び、その症状として恐怖や不安、不眠、悪夢、逃避、感情萎縮、追体験(フラッシュバック)などが発現します。

  • こういった不安障害に対する主要薬がSSRIです。急性期には、必要に応じてベンゾジアゼピン系抗不安薬で対処します。くわえて、認知行動療法などの精神療法も大事です。薬物療法と並行して行うことにより、再燃・再発を予防し、寛解率を高めるとされます。

    
    

 
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