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▼気分安定薬 ※リーマス、テグレトール、デパケン、セレニカ、ラミクタール 躁うつ病は、躁とうつを繰り繰り返す心の病気です。専門的に双極性障害といいます。治療の基本は、気分安定薬による維持療法です。気分の浮き沈みをおさえることで、再発・再燃を予防するわけです。単独治療が原則ですが、効果不十分ならば2剤以上を組み合わせ併用します。 リーマスは使用実績が豊富な気分安定薬で、とくに うつ症状に対し推奨されます。効くまでに1〜2週間かかりますが、有効率は高く70〜80%の人に効果がみられます。ただ、量が少ないと効きませんし、逆に多すぎると中毒を起こします。そのため、血液中の濃度を測定して、その人に合った量を決めなければなりません。ふつう、少量より開始し、血中濃度を測定しながら急速に増量します。症状がよくなったら、徐々に減量し維持量を続けるようにします。 テグレトールは歴史の長い精神・神経用剤で、各種のてんかん、神経痛にくわえ、躁病や躁うつ病にも適応します。速効性ではありませんが、リーマスよりは効き目が早く、とくに躁症状に効果が高いです。うつ症状にはあまり効かないかもしれません。副作用で多いのは、めまい、目のかすみ、頭痛、口の渇き、吐き気などです。飲み始めの発疹にも注意しましょう。 デパケンは、脳の神経をしずめ躁状態になるのを防ぎ、気分を落ち着かせます。もともと抗てんかん薬として各種てんかんに広く用いられてきましたが、最近になって躁うつ病の適応を取得し、こちらの目的で処方されることも多くなりました。副作用は多くありませんが、肝機能値などに注意が必要です。 ラミクタールも、当初、抗てんかん薬として開発され、その後、躁うつ病治療薬として適応を拡大しています。海外では、躁うつ病の維持療法の第一選択薬としての位置づけのようです。テグレトールやデパケンに比べ、うつ症状に効果が高いため、とくに うつ病の発症抑制に推奨されています。予防薬として定期服用するもので、急性期には向きません。発疹など皮膚症状がでやすいので注意してください。 ▼抗精神病薬 ※ジプレキサ、エビリファイ、ビプレッソ、リスパダール、セレネース、ヒルナミン、ロドピンなど これらの安定剤は、感情の高ぶりを抑え、気持ちをおだやかにします。ジプレキサ、エビリファイ、ビプレッソは、躁うつ病を正式な効能とする新しいタイプの非定型抗精神病薬(多受容体作動薬)です。ジプレキサは躁症状とうつ症状の両病相に、エビリファイは躁症状に、ビプレッソはうつ症状に適用可能です。いずれも広範な薬理作用を持ち、また、ふるえなど錐体外路系の副作用が少ないのが特徴です。一方、セレネースとヒルナミンは昔ながらの定型抗精神病薬。急性期における強い躁状態をしずめるのに用いられます。[参:精神症状の薬-1] ▼抗うつ薬 ※トリプタノール、トフラニール、アモキサン、ルジオミール、ルボックス、デプロメール、パキシル、ジェイゾロフト、トレドミン 強いうつ症状あらわれた場合は、気分安定薬にくわえ抗うつ薬を追加併用することがあります。ただし、漫然と続けると、かえって病状が悪化するおそれがあります。躁転に注意するなど中止時期を含め慎重に用いる必要があるのです。気分が上向いてきたなら、医師と連絡をとり継続の可否を問い合わせてください。[参:‘うつ’の薬-1-2-3-4] [PR] 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」
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おくすり110番 |