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Top Menue 胃腸の薬x17 胃薬(嘔吐)

ベンザミド系
プリンペランナウゼリンガスモチンガナトン

吐き気止めとして、汎用されているお薬です。弱った胃の働きをよくして、食べ物を胃から腸までスムーズに送り出します。プリンペランには、脳の嘔吐中枢をしずめる作用もあります。吐き気や嘔吐のほか、食欲不振、もたれ、慢性胃炎における胃の不快感などさまざまな症状に使われています。ふつう、食前に服用しますが、食後のこともあります。シロップや坐薬は、子供の嘔吐にもよく処方されます。

5-HT3拮抗薬
カイトリルオンダンセトロンナゼア、アロキシ(注射)

抗がん薬の使用にともなう嘔吐を止めるのに用います。作用は強力で、確実な効果が期待できます。とくに即時型の急性嘔吐に大変よく効き、嘔吐の副作用が強い白金製剤(シスプラチン)でも8割くらいの人に有効です。

NK1受容体拮抗薬
イメンド

新タイプの制吐薬です。こちらも がん薬物療法後の悪心や嘔吐を防ぐのに用います。急性期だけでなく24時間以降に起こる遅発性嘔吐に効果が高いのが特徴です。抗がん薬使用直前に予防的に服用します。

オランザピン
ジプレキサ

もともと抗精神病薬として開発されましたが、抗がん薬による嘔吐に対しても使用されるようになりました。とくに遅発期の悪心・嘔吐のコントロールに有用です。通常、5HT3拮抗薬、NK1受容体拮抗薬、ステロイド薬などと併用します。副作用として、眠気、めまい、立ちくらみ、低血圧、頻脈などに注意が必要です。

その他(抗ヒスタミン薬、鎮痙薬、胃粘膜局所麻酔薬、ステロイド、安定薬)
トラベルミンドラマミンロートエキスブスコパンコリオパンストロカインデカドロン、安定薬(セルシンワイパックスなど)

抗ヒスタミン薬のトラベルミンとドラマミンは、内耳迷路や嘔吐中枢をしずめる作用があり、乗り物酔いやメニエル症候群にともなう嘔吐に適します。鎮痙薬(抗コリン薬)のロートエキス、ブスコパン、コリオパン、胃粘膜局所麻酔薬のストロカインは、反射性嘔吐に有効です(別項)。ステロイド薬のデカドロンは抗がん薬による悪心・嘔吐に汎用されます。心理的な要因があれば各種の安定薬も使います。


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<メモ>

  • 一般にみられる吐き気や嘔吐にはベンザミド系のプリンペランやナウゼリンが処方されることが多いです。安全性が高く、短期服用でしたら副作用の心配もそれほどありません。ただし、まれに 手のふるえ、生理不順、男性の女性化乳房、子供ではジストニア(顔や首のこわばり、そり返り、目が正面を向かない)といった特異な副作用を起こすことがあります。とくに長期服用時、また子供や高齢の人は要注意です。

  • 一方、抗がん薬による悪心・嘔吐に対しては、特別な薬が使われます。5-HT3拮抗薬、NK1拮抗薬(イメンド)、オランザピン(ジプレキサ)、ステロイド薬(デカドロン)などによる制吐療法です。単独で用いるほか、とくに催吐作用が強い抗がん薬を用いるときには3〜4剤併用療法をおこないます。平穏な日常生活を過ごすため、また抗がん薬による治療を円滑におこなうためにも、十分な悪心・嘔吐対策をとることが重要なのです。

    
    

 
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