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妊娠とくすり Top4.おもな薬の危険度 Sub / 片頭痛治療薬


片頭痛治療薬
区分 一般名 製 品 例 添付文書 米FDA オ4版 虎 '92
バッカク アルカロイド
(血管収縮薬)
エルゴタミン・カフェイン カフェルゴット 禁忌 X   3
4:連用
ジヒドロエルゴタミン ジヒデルゴット 禁忌 X   3
4:連用
トリプタン系 スマトリプタン イミグラン C      
ゾルミトリプタン ゾーミッグ C
エレトリプタン レルパックス錠  
カルシウム拮抗薬 ロメリジン テラナス
ミグシス
禁忌      
<添付文書> 添付文書の記載要領と解釈について
禁忌 〜投与しないこと(妊婦禁忌)
〜投与しないことが望ま しい
〜治療上の有益性が危険を上回ると判断される場合にのみ投与すること
妊娠にかかわる「重要な基本的注意」あり
妊娠にかかわる「警告」あり
処方にさいしての事前の避妊指示(事後の対応ではありません)
処方にさいしての男性の避妊指示
<米FDA> FDA薬剤胎児危険度分類基準
<オ4版> オーストラリア基準 第4次改訂版(妊娠中の投薬とそのリスク, 医薬品・治療研究会より)
<虎 '92> 虎ノ門病院の基準(実践 妊娠と薬'92より)


【備考】

●カフェルゴットなどのエルゴタミン製剤に直接的な催奇形性作用はないと考えられています。妊娠にきづかず初期に数回頓服したとしても、それほど心配いりません。けれども妊娠と分かったなら、以降は控えなければなりません。とくに連用は非常に危険です。エルゴタミンには子宮収縮作用があるので、早産の原因にもなりかねません。また、強力な血管収縮作用により血流の悪化をまねき、赤ちゃんの発育にも悪い影響をおよぼします。

●日本でも片頭痛発作にトリプタン系の薬が処方されるケースが増えてきました。海外ではかなり以前から使用されており、妊娠中の服用については比較的危険性は少ないようです。

●必ずしも危険性が高いわけではありませんが、発作予防薬のカルシウム拮抗薬は、妊娠中禁忌となります。片頭痛を治療中で妊娠・出産を希望されている方は、事前に医師と相談しておくとよいでしょう。


【myメモ】
※Sumatriptan(スマトリプタン)
1st trimester exposure in > 900 infants resulted in no increase in major or minor anomalies.
妊娠初期に曝露した900例以上の子において、奇形等の増加は認められなかった。[Perinatology.com/Drugs in Pregnancy and Lactation(Shepard TH. Catalog of Teratogenic Agents. 9th ed.Baltimore,  1998 )]

    
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おくすり110番