【備考】
●カフェルゴットなどのエルゴタミン製剤に直接的な催奇形性作用はないと考えられています。妊娠にきづかず初期に数回頓服したとしても、それほど心配いりません。けれども妊娠と分かったなら、以降は控えなければなりません。とくに連用は非常に危険です。エルゴタミンには子宮収縮作用があるので、早産の原因にもなりかねません。また、強力な血管収縮作用により血流の悪化をまねき、赤ちゃんの発育にも悪い影響をおよぼします。
●日本でも片頭痛発作にトリプタン系の薬が処方されるケースが増えてきました。海外ではかなり以前から使用されており、妊娠中の服用については比較的危険性は少ないようです。
●必ずしも危険性が高いわけではありませんが、発作予防薬のカルシウム拮抗薬は、妊娠中禁忌となります。片頭痛を治療中で妊娠・出産を希望されている方は、事前に医師と相談しておくとよいでしょう。
【myメモ】
- ※Sumatriptan(スマトリプタン)
- 1st trimester exposure in > 900 infants
resulted in no increase in major or minor
anomalies.
妊娠初期に曝露した900例以上の子において、奇形等の増加は認められなかった。[Perinatology.com/Drugs
in Pregnancy and Lactation(Shepard TH. Catalog
of Teratogenic Agents. 9th ed.Baltimore,
1998 )]
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