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Top Menue 膠原病とリウマチx6 関節リウマチの薬-2

免疫調節薬-1
メタルカプターゼリマチルアザルフィジンENコルベットケアラム

中等度までの関節リウマチに向く抗リウマチ薬です。詳しい作用機序はわかっていませんが、免疫系を調節し、炎症や痛みをしずめます。メタルカプターゼは金属解毒薬として古くからある薬剤です。その後、免疫調節作用があることがわかり、抗リウマチ薬として適応症を拡大しています。効果が高く、3人に2人くらいの割合で有効です。副作用がやや多いのが難点で、発疹がでやすく、ときに腎障害を起こします。リマチルは、メタルカプターゼを改良した薬剤で、少し副作用が軽減されています。

アザルフィジンENは、サラゾスルファピリジンを有効成分とする腸溶性製剤として開発されました。もともと、潰瘍性大腸炎の治療に用いられていましたが、関節リウマチに対しても よい効果を示します。よく効く人の割合は、半分くらいです。副作用として、発疹がよくみられ、まれに肝障害をともなうことがあります。尿が橙色になるのは、薬の色なので心配いりません。

新薬のコルベットとケアラムは国産の抗リウマチ薬です。アザルフィジンと同等の有効性が示され、また標準薬のリウマトレックス(次項)との併用効果が認められています。処方の対象となるのは、発症早期で症状が比較的軽い場合です。またリウマトレックスが副作用で使用できない場合の代替薬として、あるいはリウマトレックス単独で効果不十分な患者さんに追加併用することもできます。

免疫調節薬-2
オーラノフィン(リドーラ)、オークルモーバーカルフェニールミノマイシン

オーラノフィンは金を含有する金製剤です。関節の炎症部位に蓄積された金が免疫系に作用し、腫れをしずめます。飲み薬よりも効果が高い注射薬の金製剤もあります(別項)。オークルとモーバー、カルフェニールは日本で開発された抗リウマチ薬です。どれも作用がゆるく、効果発現もゆっくりです。副作用が少ない点は安心ですが、実感できるほどの効果はあまり期待できないかもしれません。このため、重症例ではなく、早期のごく軽い症状に向きます。

ミノマイシンはテトラサイクリン系の抗生物質に分類されますが、本来の抗菌作用とは別に免疫系に対する作用を持ちあわせています。この作用にもとづく特殊な用法として、関節リウマチの治療に応用されることがあります。とくに、他の抗リウマチ薬による肺障害の副作用が心配されるときなど有用です。比較的少量を長期に用いることになります。長期使用時の特異な副作用として、手足に色素沈着があらわれることがあります。


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<メモ>
  • 従来からの抗リウマチ薬を専門的に従来型疾患修飾性抗リウマチ薬(cDMARDs)といいます。これには上記の免疫調節薬と前項の免疫抑制薬が含まれます。免疫調節薬は、正常の免疫能には影響することなく抗リウマチ作用を発揮します。リウマトレックスなど すべての免疫機能を非特異的に抑制する免疫抑制薬とは異なり、感染症の心配はありません。

  • 抗リウマチ薬は、全般に遅効性です。十分な効果がでるまで1〜4ヶ月かかることがあります。また、すべての人に有効というわけではありません。劇的に効く人もいれば、まったく効かないこともあります。4カ月以上続けても効果がないなら、漫然と続けず、別の抗リウマチ薬に切り替える必要があります。

    
    

 
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おくすり110番