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Top Menue 膠原病とリウマチx6 関節リウマチの薬-3

JAK阻害薬
ゼルヤンツオルミエント

新規作用の抗リウマチ薬で、いわゆる分子標的薬の部類です。JAK(ヤヌスキナーゼ)という酵素を標的とし、これを阻害することで抗炎症作用を発揮します。その効果は生物学的製剤の注射薬に匹敵し、骨破壊の防止効果も期待できます。注射でしか投与できない生物製剤と異なり、内服できるのも利点です。ゼルヤンツは1日2回、オルミエントは1日1回の服用で済みます。単独でも使いますが、リウマトレックスなど他の抗リウマチ薬(cDMARDs)との併用療法が一般的です。

副作用には十分な注意が必要です。広範な免疫抑制・抗炎症作用の裏返しとして、重い感染症を誘発するおそれがあるのです。また発がんリスクも否定できません。飲み薬といっても敷居が低いわけではなく、むしろ最後の切り札になります。はじめから使うのではなく、リウマトレックスをはじめとする既存薬が副作用で使えないとき、あるいは効果不十分な場合の選択肢になるわけです。安全性が十分確認されるまで、当分は緊急時に対応できる医療施設で専門医により慎重に処方されます。

生物製剤(注射)
※レミケード、エンブレル、ヒュミラ、シンポニー、シムジア、アクテムラ、オレンシア

生物製剤は、分子生物学の理論にもとづき設計され、また遺伝子工学を用いて製造される最先端の注射薬です。炎症にかかわるサイトカイン(TNFα、IL-6)もしくはT細胞をおさえることで強力な抗リウマチ作用を発揮します。比較的速効性で、有効率も高いです。ふつう、リウマトレックスなど飲み薬だけでは効果不十分な場合にプラスして注射します。レミケードは点滴静注、エンブレルやヒュミラは自己皮下注射が可能です。注射の間隔は製剤により異なり、1週間に1〜2回から数週間に1回程度です。レミケードは、徐々に間隔を伸ばし、最終的に2カ月に1回の点滴で済みます。

非常に優れた治療効果が得られますが、よい話ばかりではありません。その強力な作用と裏腹に、命にかかわるような重い副作用があらわれることがあるのです。なかでも、結核をはじめとするさまざまな感染症に十分な注意が必要です。さらにはリンパ腫など悪性腫瘍の発現も否定できません。また、効果が高いとはいえ、決して根治的治療法とはいえず、やめれば再燃する可能性が高いです。関節リウマチでは長期にわたる治療が必要になるわけですが、その場合の有効性や安全性についても、まだよく分かっていません。注射でしか投与できないこと、かなり高額になってしまう点も難点です。いずれにしても、緊急時に十分対応できる医療施設で、専門の医師のもと慎重に使用する必要があります。

金製剤(注射)
※シオゾール

シオゾール注による金療法は、古くからの治療法です。関節の炎症部位に金が蓄積し、これが免疫系に作用し炎症をしずめます。少量の筋肉内注射ではじめ、副作用に注意しながら徐々に増量していきます。注射の間隔は1〜2週間に1度です。多くの人に有効ですが、効いてくるのにかなりの時間を要します。副作用で一番多いのは、かゆみや発疹など皮膚症状です。そのほか、口内炎、腎障害、間質性肺炎などを起こすことがあります。最近は、生物製剤など効果に勝る新しい治療薬に処方が移り、使用される機会は少なくなりました。


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<メモ>
  • 関節リウマチの治療は、この十数年でずいぶん変わりました。鎮痛薬やステロイド薬による対症療法から、リウマトレックスに代表されるリウマチ専門薬(cDMARDs)による治療が早期からおこなわれるようになり、治療成績の向上につながっています。さらに、効果不十分な場合に導入されるのが分子標的薬のJAK阻害薬や生物製剤です。これらの強力な治療法により、関節破壊の阻止が十分可能となりました。

    
    

 
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