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Top Menue 膠原病とリウマチx6 関節リウマチの薬-1

メトトレキサート
リウマトレックスメトレートメソトレキセート

関節リウマチの世界的な標準薬です。有効成分のメトトレキサートは、葉酸代謝拮抗薬の抗がん薬として白血病などに古くから使用されてきましたが、比較的少量で免疫抑制作用を発揮することから、関節リウマチの基礎薬「アンカードラッグ」として第一選択されるようになりました。リウマトレックスは、99年に関節リウマチを効能として新たに認可された関節リウマチ専門薬です。従来のメソトレキセートは適応外ですが、成分が同じなので、高用量を必要とする場合に応用されることがあります。

メトトレキサートの有効率はかなり高く、はっきりとした効果が1〜2カ月であらわれます。重症の患者さんでも半分以上の人に効果(ACR20)がみられ、2割くらいはほぼ寛解(ACR70)します。関節の炎症をしずめるだけでなく、骨の破壊をくい止めることもできるのです。以前は重症例に用いられましたが、最近は関節破壊を阻止するため早期使用が強く勧められています。ただし、副作用のリスクをともないますので、専門医の指導のもと、正しく使用する必要があります。

飲み方が変則的です。決められた服薬日、服用時間、休薬日を守り、正確に服用することが大事です。間違えて飲みすぎるとると、副作用がでやすくなります。副作用には、吐き気、食欲不振、口内炎、感染症などあります。そのほか、腎臓や肝臓が悪くなったり、血液が異常になることがあります。まれですが、薬剤性の肺炎を起こすこともあります。発熱、空咳、息切れなどがみられたら、すぐに受診してください。副作用でどうしても使えなければ、他の薬剤に変更します。

レフルノミド
アラバ

こちらも、関節リウマチ専門の抗リウマチ薬です。比較的速効性で、リウマトレックスと同等の治療効果が期待できます。病状を改善するとともに、関節破壊をおさえ進行を遅らせることができます。反面、いろいろな副作用がでやすいのが欠点です。とくに日本人においては間質性肺炎が多くみられ、ときに重症化します。医師の指導のもと、安全性に配慮しながら慎重に用いなければなりません。

免疫抑制薬
ブレディニンプログラフネオーラルイムランアザニンエンドキサン

免疫系の亢進状態をおさえ、関節の炎症をしずめます。ブレディニンとプログラフは、関節リウマチに対する効能を正式に取得としています。ただ、最初から使うのではなく、他の抗リウマチ薬でよい効果がえられない場合に処方検討されます。免疫抑制作用が強いため、感染症の発現に十分な注意が必要です。


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<メモ>
  • 関節リウマチは、体の免疫系がかかわる自己免疫疾患であり、膠原病のひとつです。一般に進行性で、関節に強い炎症を生じ、腫れて、痛みやこわばりをともないます。そして問題なのは関節破壊です。関節が変形してしまうと、元どおりに治りません。日常生活にも大きな支障となるのです。

  • 治療目標は、痛みなど諸症状を改善するとともに、関節破壊をおさえ長期予後を改善することです。このために、早期から抗リウマチ薬を使い‘寛解’や‘低疾患活動性’を目指します。第一選択薬は、リウマトレックスに代表される従来型の抗リウマチ薬(cDMARDs)です。基礎薬のリウマトレックスで効果不十分ならば、他の抗リウマチ薬を追加します。それでもダメなら、新規作用機序をもつJAK阻害薬や生物学的製剤(注射)が選択枝になります。

  • 寛解が得られても、完全に治るわけではありません。抗リウマチ薬は長期維持療法としても重要です。きちんと続ければ、病気の進行を止め、関節破壊を防ぐことができます。

    
    

 
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おくすり110番