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Top Menue 胃腸の薬x17 胃薬(潰瘍1)

プロトンポンプ阻害薬(PPI)
オメプラールオメプラゾンタケプロンパリエットネキシウムタケキャブ、(ランサップ)、(ラベキュアパック)、(ランピオンパック)、(ラベファインパック

PPIことプロトンポンプ阻害薬は、最強の胃酸分泌抑制薬です。胃酸分泌の最終段階にあたる「プロトンポンプ」に作用し胃酸の分泌を強力に抑えます。難治性の潰瘍にも効果てきめんで、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療薬として第一選択されるようになりました。ただ、保険診療では服用期間が6〜8週間までと制限されています。このため、維持療法が必要な場合は、いったん休薬しH2受容体拮抗薬など他の酸分泌抑制薬に変更されることがあります(保険適用上微妙なところですが、PPI少量長期維持療法もおこなわれています)。

タケプロンとネキシウム、タケキャブは、潰瘍既往のある人を対象に、低用量アスピリン療法または鎮痛薬による薬剤性潰瘍(NSAIDs潰瘍)に対する予防投与が可能です。さらにパリエットについても低用量アスピリン投与時の潰瘍再発予防に使用できるようになりました。一般的な胃薬のテプレノン(セルベックス)との比較試験では、テプレノンの再発率が約22%だったのに対し、パリエットでは1〜3%とたいへん低率でした。なお、除菌療法に用いる組み合わせ製剤のランサップ、ラベキュア、ランピオン、ラベファインについては以下で取り上げます。

H2受容体拮抗薬(H2RA)
タガメットザンタックガスターアルタットアシノンプロテカジン

この系統は、使用実績が豊富で、安全性も高いです。今はプロトンポンプ阻害薬に次ぐ位置付けですが、かつては画期的な治療薬「H2ブロッカー」として一世を風びしたものです。強力な酸分泌抑制作用をもち、胃潰瘍をはじめ十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、さらに胃炎の治療にも広く使われてきました。長期服用も問題ありませんが、その場合は定期的に肝機能や血液の検査を受けたほうがよいでしょう。急に中止すると反動で症状が悪化してしまうことがありますので、自分だけの判断でやめてはいけません。なお、スイッチOTCとして一部の市販胃腸薬にも配合されるようになりました。

3剤併用除菌療法
アモキシシリン(アモリン・サワシリン・パセトシン)、クラリスロマイシン(クラリス・クラリシッド)、フラジール、プロトンポンプ阻害薬(オメプラールオメプラゾンタケプロンパリエットネキシウム)、ランサップラベキュアパックランピオンパックラベファインパック

ヘリコバクター・ピロリは胃のなかにいる細菌で、潰瘍発症の第一の要因です。この菌を死滅させれば、潰瘍の再発がなくなり完治する可能性が高いのです。このため、ピロリ菌に感染しているのなら、除菌療法を最優先におこないます。除菌には、抗生物質のアモキシシリンとクラリスロマイシンに加え、どれか1種類のプロトンポンプ阻害薬(PPI)を併用します。プロトンポンプ阻害薬を加えるのは、胃酸による抗菌作用の減弱を防ぐためです。この3剤による除菌成功率は80%〜90%。もしも、これらで除菌できなかったなら、二次除菌療法としてクラリスロマイシンの代わりにフラジールを用います。

ランサップ、ラベキュア、ランピオン、ラベファインは3剤1日分を1シートにパックした便利な製品です。よけいな神経を使わずに間違いなく飲めて服薬管理が楽です。ランサップとラベキュアは一次除菌用で、前者はタケプロン、アモリン、クラリスの組み合わせ、後者はパリエット、サワシリン、クラリスの組み合わせになります。一方、二次除菌用として製品化されたのが、ランピオンとラベファインです。こちらは、耐性が推定されるクラリスロマイシンの代用としてフラジールが加わります。


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<メモ>
  • 胃酸は、胃のなかの細菌を殺菌する大切な役目をしています。けれど、胃壁が弱っていると、胃粘膜を荒らし、胃炎や潰瘍(深い傷)の原因にもなります。プロトンポンプ阻害薬やH2ブロッカーは、胃酸の分泌を強力に抑え、潰瘍の治癒をうながします。

  • 酸分泌抑制薬でいったん胃潰瘍が治っても、薬をやめると再発してしまうことがよくあります。このような場合、胃内にピロリ菌が認められることが多く、除菌療法のよい適応です。ピロリ菌を除菌できれば、再発を繰り返す難治性の潰瘍もほぼ完治します。

    
    

 
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