PR おくすり 110番

成分(一般名) エソメプラゾール マグネシウム水和物
製品例 ネキシウムカプセル10mg~20mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 消化性潰瘍用剤/プロトンポンプ阻害剤/プロトンポンプ・インヒビター

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 胃酸の分泌をおさえるお薬です。胃潰瘍や逆流性食道炎の治療に用います。
作用

【働き】

胃酸は、本来、胃腸に侵入してくる“ばい菌”を殺菌する大切な役目をしています。けれど、胃壁が弱っていると、胃粘膜を傷つけ胃潰瘍の原因にもなりかねません。また、胃酸が逆流すると、食道を荒らし ひどい胸焼けを起こしたりします。

このお薬は、酸分泌抑制薬です。胃酸の分泌を強力におさえ、胃酸の悪い影響をなくします。結果的に、胃潰瘍や逆流性食道炎の治りがよくなり、胃痛や胸焼けもやわらぎます。鎮痛薬(非ステロイド性抗炎症薬)が原因の胃潰瘍にも有効です。

そのほか、胃炎や胃潰瘍をはじめとする さまざまな胃病変の原因菌“ヘリコバクター・ピロリ”の除菌にも用います。この場合、他の2種類の抗生物質と併用します。この薬で胃酸を少なくすると、胃内での抗生物質の効き目がよくなり、除菌成功率が高まります。

【薬理】

胃酸を分泌する最終段階である「プロトンポンプ」という機能をじゃまして、胃酸の分泌をおさえます。胃酸による胃粘膜への刺激が弱くなるので、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治癒につながります。

【臨床試験】

逆流性食道炎の患者さんを対象に、既存の類似薬のオメプラゾール(オメプラール、オメプラゾン)と効果を比較する臨床試験がおこなわれています。目的はオメプラゾールに劣らない効果を確かめることです。服用期間は1〜2カ月間、治癒の判定は内視鏡検査でおこないます。

その結果、この薬を飲んでいた人達189人の治癒率は87.3%(165人/189人)、オメプラゾールの人達190人もほぼ同じ87.4%(166人/190人)でした。オメプラゾールと同等の治療効果が確認できたわけです。また、逆流性食道炎の維持療法においても、オメプラゾールに優るとも劣らない再発抑制効果が示されています。
特徴
  • 国内で4番目のプロトンポンプ阻害薬(PPI)です。この系統は、他のどの薬よりも、強力に胃酸の分泌をおさえます。難治性の潰瘍にも優れた効果を発揮することから、胃潰瘍や逆流性食道炎の治療に第一選択されることが多くなりました。
  • 既存のオメプラゾール(オメプラール、オメプラゾン)の光学異性体(S体)です。ラセミ体のオメプラゾールに比べ、血中への移行が良好で、高い血中濃度(AUC)が得られます。また、薬の代謝に個人差がそれほどないため、ばらつきのない より安定した臨床効果が期待できます。
  • 鎮痛薬による胃潰瘍の再発予防に用いることができます。プラセボ(にせ薬)との比較試験でも、非発症率が96%と高い有効率が示されています(プラセボ64%)。さらに、低用量アスピリン療法における予防投与についても使用可能となりました。ちなみに、類似薬のオメプラゾールはこれらの効能は未取得です。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 別の薬を使用している場合は、その薬を医師に教えてください。

【注意する人】

肝臓の悪い人や高齢の人は、薬の代謝が遅れがち。低用量から開始するなど、服用量、服用間隔などに配慮が必要かもしれません。薬でアレルギーを起こしたことのある人も慎重に用います。

  • 注意が必要なケース..肝臓病、薬でアレルギーを起こしたことのある人、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】
  • 抗エイズウイルス薬のアタザナビル(レイアタッツ)またはリルピビリン(エジュラント)とはいっしょに飲めません。これらの血中濃度が低下し、作用が減弱するおそれがあるためです。原則、エイズの薬を優先するようにします。
  • ある種の薬の血中濃度を上昇させ、その作用を強めるおそれがあります。たとえば、安定薬のジアゼパム(セルシン)、抗てんかん薬のフェニトイン(アレビアチン、ヒダントール)、抗血栓薬のシロスタゾール(プレタール)やワルファリン(ワーファリン)、免疫抑制薬のタクロリムス(プログラフ)、メトトレキサート(メソトレキセート、リウマトレックス)、ジギタリス系の強心薬、これらとの併用は慎重におこないます。
  • 逆に併用薬の作用を弱める例として、抗真菌薬のイトラコナゾール(イトリゾール)、抗悪性腫瘍薬のゲフィチニブ(イレッサ)やニロチニブ(タシグナ)、エルロチニブ(タルセバ)、あるいは抗血栓薬のクロピドグレル(プラビックス)などがあげられます。ほかにも、抗真菌薬のボリコナゾール(ブイフェンド)など注意を要する薬がいろいろあります。服用中の薬は、必ず医師に報告しておきましょう。
  • セイヨウオトギリソウ( セント・ジョーンズ・ワート)を含む健康食品は控えてください。この薬の作用を弱めるおそれがあります。

【使用にあたり】
  • 決められた飲み方を守ってください。症状や治療目的によって飲み方が違います。
  • 作用が強く治りが早いこともあり、保険適用上、胃潰瘍などでは投与期間が通常6〜8週間までと制限されています。このため、いったん止めて、別の酸分泌抑制薬のH2ブロッカーなどに変更することがあります。
  • 再発を繰り返す逆流性食道炎など、症状によっては継続して飲み続ける必要があります。保険適用上は微妙ですが、胃潰瘍においても維持療法として少量を長期に用いることがあります。
  • 鎮痛薬による潰瘍予防に用いるのは、関節リウマチなどで鎮痛薬の長期服用が必要で、過去に潰瘍になったことのある人に対してです。鎮痛薬としては、ロキソニンやボルタレン、モービックやハイペン、セレコックスなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と呼ばれる部類になります。
  • ピロリ菌の除菌には、他の2種類の抗生物質と併用します。服用期間は7日間。この薬と併用することで、除菌成功率が高まります。

【検査】

長く続けるときは、定期的に血液や肝機能、腎機能の検査をおこないます。

【備考】

潰瘍の多くは、胃に住みつくピロリ菌が原因。ピロリ菌陽性ならば、除菌療法が最優先です。除菌に成功すれば、難治性の潰瘍でも たいてい完治できます。もう一つの原因として以外に多いのが、鎮痛薬によるものです(NSAIDs潰瘍)。この場合、鎮痛薬の中止を原則としますが、再発抑制にはこの薬を含め酸分泌抑制薬が有効です。
効能

【効能A】

胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、Zollinger−Ellison症候群

【効能B】

逆流性食道炎

【効能C】

非びらん性胃食道逆流症(10mg製剤のみ)

【効能D】

非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制

  • 注意:関節リウマチ、変形性関節症等における疼痛管理等のために非ステロイド性抗炎症薬を長期継続投与している患者を投与対象とし、投与開始に際しては、胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往を確認すること。

【効能E】

低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制

  • 注意:血栓・塞栓の形成抑制のために低用量のアスピリンを継続投与している患者を投与対象とし、投与開始に際しては、胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往を確認すること。

【効能F】

下記におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助

胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
用法

【効能A】

通常、成人はエソメプラゾールとして1回20mgを1日1回経口服用する。なお、通常、胃潰瘍、吻合部潰瘍では8週間まで、十二指腸潰瘍では6週間までの服用とする。

【効能B】

通常、成人はエソメプラゾールとして1回20mgを1日1回経口服用する。なお、通常、8週間までの服用とする。さらに再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては、1回10〜20mgを1日1回経口服用する。

【効能C】

通常、成人はエソメプラゾールとして1回10mgを1日1回経口服用する。なお、通常、4週間までの服用とする。

【効能D・E】

通常、成人はエソメプラゾールとして1回20mgを1日1回経口服用する。

【効能F】

通常、成人はエソメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口服用する。なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。

プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤服用によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合は、これに代わる治療として、 通常、 成人はエソメプラゾールとして1回20mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びメトロニダゾールとして1回250mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口服用する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 副作用は少ないほうです。人によっては、肝機能値に異常があらわれたり、頭痛やめまい、軟便や下痢がみられます。ピロリ菌の除菌治療で、ひどい下痢が続くようでしたら 医師に連絡してください。

特異な副作用として、白血球や血小板が減少する血液障害が知られています。そのほか、肝障害、腎炎、皮膚障害などの報告もあります。これらは きわめてまれな副作用ですが、念のため定期的に検査をおこなえば安心です。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • アナフィラキシー・ショック..じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、ゼーゼー息苦しい、冷汗、顔が白くなる、手足のしびれ、脈が弱い、血圧低下、目の前が暗くなり意識が薄れる。
  • 重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、口内炎、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や鼻血・歯肉出血など出血傾向。
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
  • 重い皮膚・粘膜障害..発疹・発赤、かゆみ、唇や口内のただれ、のどの痛み、水ぶくれ、膿む、皮がむける、強い痛み、目の充血、発熱、全身けん怠感。
  • 間質性肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。
  • 腎臓の重い症状..尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹。
  • せん妄、錯乱..もうろう状態、非現実な体験、異常な言動、混乱・興奮、取り乱す。

【その他】
  • 軟便、下痢、便秘、味覚異常
  • 発疹、肝機能値の異常
  • 頭痛、めまい

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。