| 1. 緑内障における禁忌薬 | ||
| 緑内障は、眼圧が高くなり、視野が欠けてくる目の病気です。一般的には、目のなかの房水(ぼうすい)が増大し
眼圧が上昇、視神経を圧迫することで発症します。このような緑内障にかかっているときに、使用してはいけない薬がいろいろとあります。その多くは、抗コリン作用を持ち、眼圧の上昇を来たすおそれのある薬です。抗コリン薬には、瞳を開くとともに
房水の出口をふさぎ、その排出を阻害する作用があるのです。 抗コリン薬以外では、抗パーキンソン薬のレボドパ製剤、狭心症治療薬の硝酸薬、昇圧薬のリズミックなどが 緑内障のタイプによっては使用できません。また、プレドニンに代表されるいわゆるステロイド薬は、絶対的な禁忌には当たりませんが、必要性が低いのならできるだけ避けるようにします。それと、お茶の成分カフェインにも 弱いながら眼圧を上昇させる作用があります。カフェイン単剤は禁止ではありませんが、緑内障のある人は慎重に用いる必要があります。大量服用は控えたほうがよいかもしれません。 緑内障は、高眼圧の発現要因などにより、いくつかのタイプに分かれます。代表的なのは「閉塞隅角緑内障」と「開放隅角緑内障」です。前者は、房水の出口が閉じ、房水の流出が滞ることで眼圧が上昇します。そのため、同様の作用を持つ抗コリン薬の影響を強く受けやすいと考えられます。一口に緑内障といっても、そのタイプや治療状況により 禁忌薬の対処が違ってきます。ピバレフリンという点眼薬は、開放隅角緑内障に適応する一方で、閉塞隅角緑内障には禁忌です。何か気になる点ございましたら、ご自分だけで判断せず、医師または薬剤師にご相談ください。 |
| <主な医薬品> |
| 分類 | 薬品 | 成分 | 禁忌 | 備考 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 精 神 ・ 神 経 用 剤 |
抗不安薬 (BZ系) |
セルシン | ジアゼパム | 急性狭隅角緑内障 | 弱い抗コリン作用(散瞳) |
| デパス | エチゾラム | 急性狭隅角緑内障 | |||
| コンスタン ソラナックス |
アルプラゾラム | 急性狭隅角緑内障 | |||
| ハルシオン | トリアゾラム | 急性狭隅角緑内障 | |||
| サイレース ロヒプノール |
フルニトラゼパム | 急性狭隅角緑内障 | |||
| 抗うつ薬 (三環系) |
トリプタノール | アミトリプチリン | 緑内障 | 抗コリン作用 | |
| アナフラニール | クロミプラミン | 緑内障 | |||
| アモキサン | アモキサピン | 緑内障 | |||
| 抗うつ薬 (四環系) |
ルジオミール | マプロチリン | 緑内障 | テトラミド、テシプールは慎重投与 | |
| その他 | ベタナミン | ペモリン | 緑内障 | 交感神経刺激、抗コリン作用 | |
| リタリン、コンサータ | メチルフェニデート | 緑内障 | |||
| ストラテラ |
アトモキセチン | 閉塞隅角緑内障 | 散瞳 | ||
| 中 枢 神 経 用 剤 |
抗てんかん薬 (BZ系) |
リボトリール | クロナゼパム | 急性狭隅角緑内障 | 弱い抗コリン作用 |
| 抗パーキンソン薬 (レボドパ) |
ドパゾール ドパストン ドパール |
レボドパ | 閉塞隅角緑内障 | 慢性開放隅角緑内障は慎重投与 | |
| ネオドパストン メネシット |
レボドパ・カルビドパ | 閉塞隅角緑内障 | |||
| イーシー・ドパール ネオドパゾール マドパー |
レボドパ・ベンセラジド | 閉塞隅角緑内障 | |||
| 抗パーキンソン薬 (抗コリン薬) |
アーテン | トリヘキシフェニジル | 緑内障 | 抗コリン作用 | |
| アキネトン | ビペリデン | 緑内障 | |||
| パーキン | プロフェナミン | 緑内障 | |||
| その他 | サノレックス | マジンドール | 緑内障 | 交感神経刺激、抗コリン作用 | |
| 循 環 器 官 用 薬 |
抗不整脈薬 | リスモダン ノルペース |
ジソピラミド | 緑内障 | 抗コリン作用 |
| 狭心症治療薬 (硝酸薬) |
ニトロペン | ニトログリセリン | 閉塞隅角緑内障 | ||
| アイトロール | 一硝酸イソソルビド | 閉塞隅角緑内障 | |||
| ニトロールR フランドル |
硝酸イソソルビド | 閉塞隅角緑内障 | |||
| 低血圧治療薬 | リズミック | アメジニウム | 狭隅角緑内障 | 交感神経亢進 | |
| 鎮痛薬 (麦角アルカロイド) |
カフェルゴット | エルゴタミン、カフェイン | 緑内障 | 交感神経刺激作用、クリアミンは慎重投与(?) | |
| 感冒薬 (抗ヒスタミン薬) |
PL顆粒 | プロメタジン、カフェイン、他 | 緑内障 | 抗コリン作用 | |
| 鎮咳薬 (抗ヒスタミン薬) |
フスコデ | クロルフェニラミン、他 | 緑内障 | 抗コリン作用 | |
| アストフィリン | ジフェンヒドラミン | 緑内障 | |||
| アレルギー用薬 (抗ヒスタミン薬) |
ポララミン | クロルフェニラミン | 緑内障 | 抗コリン作用 | |
| ペリアクチン | シプロヘプタジン | 緑内障 | |||
| ゼスラン | メキタジン | 緑内障 | |||
| セレスタミン | クロルフェニラミン、他 | 緑内障 | |||
| 鎮暈薬 (抗ヒスタミン薬) |
トラベルミン | ジフェンヒドラミン、ジプロフィリン | 緑内障 | 抗コリン作用 | |
| 鎮けい薬 (抗コリン薬) |
ロートエキス | ロートエキス | 緑内障 | 抗コリン作用 | |
| ブスコパン | ブチルスコポラミン | 緑内障 | |||
| トランコロン | メペンゾラート | 緑内障 | |||
| チアトン | チキジウム | 緑内障 | |||
| コランチル | ジサイクロミン、他 | 緑内障 | |||
| メサフィリン | プロパンテリン、他 | 緑内障 | |||
| 排尿障害治療薬 | バップフォー | プロピベリン | 緑内障 | 抗コリン作用 | |
| ポラキス | オキシブチニン | 緑内障 | |||
| ベシケア | ソリフェナシン | 閉塞隅角緑内障 | |||
| デトルシトール | トルテロジン | 閉塞隅角緑内障 | |||
| ウリトス ステーブラ |
イミダフェナシン | 閉塞隅角緑内障 | |||
| 外 用 薬 |
気管支拡張薬 (抗コリン薬) |
アトロベントエロゾル | イプラトロピウム | 緑内障 | 抗コリン作用 |
| スピリーバ | チオトロピウム | 緑内障 | |||
| 散瞳薬 | アトロピン点眼液 | アトロピン | 緑内障 | 抗コリン作用 | |
| ミドリンM点眼液 | トロピカミド | 緑内障 | |||
| ピバレフリン | ジピベフリン | 狭隅角(開放隅角緑内障) | 交感神経刺激(散瞳) | ||
| ネオシネジンコーワ点眼液 | フェニレフリン | 狭隅角(開放隅角緑内障) | |||
催眠鎮静剤、抗不安剤
- アモバン(ゾピクロン)
- エバミール(ロルメタゼパム)
- エリスパン(フルジアゼパム)
- エリミン(ニメタゼパム)
- コレミナール(フルタゾラム)
- コンスタン、ソラナックス(アルプラゾラム)
- サイレース、ロヒプノール(フルニトラゼパム)
- セダプランコーワ(プラゼパム)
- セニラン(ブロマゼパム)
- セパゾン(クロキサゾラム)
- セルシン(ジアゼパム)
- セレナール(オキサゾラム)
- ソメリン(ハロキサゾラム)
- ダイアップ坐剤(ジアゼパム(坐剤))
- ドラール(クアゼパム)
- バランス、コントール(クロルジアゼポキシド)
- ハルシオン(トリアゾラム)
- ベノジール、ダルメート(塩酸フルラゼパム)
- ベンザリン(ニトラゼパム)
- マイスリー(酒石酸ゾルピデム)
- メイラックス(ロフラゼプ酸エチル)
- メレックス(メキサゾラム)
- メンドン(クロラゼプ酸二カリウム)
- リスミー(塩酸リルマザホン)
- レキソタン(ブロマゼパム)
- レスタス(フルトプラゼパム)
- レスミット(メダゼパム)
- レンドルミン(ブロチゾラム)
- ワイパックス(ロラゼパム)
抗てんかん剤
抗パーキンソン剤
- アーテン(塩酸トリヘキシフェニジル)
- アキネトン(塩酸ビペリデン)
- イーシー・ドパール、ネオドパゾール、マドパー(レボドパ・塩酸ベンセラジド)
- コリンホール(塩酸メチキセン)
- ドパゾール、ドパストン、ドパール(レボドパ)
- ドプス(ドロキシドパ)
- トリモール(塩酸ピロヘプチン)
- ネオドパストン、メネシット(レボドパ・カルビドパ)
- パーキン散(ヒベンズ酸プロフェナミン)
- パーキン糖衣錠(塩酸プロフェナミン)
- ペントナ(塩酸マザチコール)
神経系用剤(含む別用途)
- アナフラニール(塩酸クロミプラミン)
- アモキサン(アモキサピン)
- アンプリット(塩酸ロフェプラミン)
- ストラテラ(アトモキセチン塩酸塩)
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- スルモンチール(マレイン酸トリミプラミン)
- デパス(エチゾラム)
- トフラニール(塩酸イミプラミン)
- トリプタノール(塩酸アミトリプチリン)
- ノリトレン(塩酸ノルトリプチリン)
- プロチアデン(塩酸ドスレピン)
- ベタナミン錠(ペモリン)
- リーゼ(クロチアゼパム)
- リタリン、コンサータ(メチルフェニデート)
- ルジオミール(塩酸マプロチリン)
総合感冒剤
- LLシロップ(非ピリン系感冒剤)
- PL顆粒(非ピリン系感冒剤)
- ピーエイ錠(非ピリン系感冒剤)
- ペレックス1/6顆粒(非ピリン系感冒剤)
- ペレックス顆粒(非ピリン系感冒剤)
- 幼児用PL顆粒(非ピリン系感冒剤)
他の中枢神経系用薬
骨格筋弛緩剤
自律神経剤
- エスペラン(ヨウ化オキサピウム)
- チアトン(臭化チキジウム)
- トランコロンP錠(臭化メペンゾラート,フェノバルビタール)
- トランコロン錠(臭化メペンゾラート)
- プロ・バンサイン(臭化プロパンテリン)
- マーゲサン P(塩酸ジサイクロミン)
鎮けい剤
- コリオパン(臭化ブトロピウム)
- セスデン(臭化チメピジウム)
- ダイピン錠(メチル硫酸N−メチルスコポラミン)
- ダクチル錠(塩酸ピペリドレート)
- ファイナリン散(臭化メチルベナクチジウム)
- ブスコパン(臭化ブチルスコポラミン)
- ロートエキス(ロートエキス)
眼科用剤
- アトロピン点眼液、リュウアト眼軟膏(硫酸アトロピン)
- ウブレチド点眼液(臭化ジスチグミン(点眼液))
- エピスタ(エピネフリン)
- コンドロンナファ液(コンドロイチン硫酸Na,塩酸ナファゾリン)
- サイプレジン点眼液(塩酸シクロペントラート)
- ネオシネジンコーワ点眼液(塩酸フェニレフリン)
- ピバレフリン(塩酸ジピベフリン)
- フォスフォリンアイオダイド点眼薬(ヨウ化エコチオパート)
- ミドリンM点眼液(トロピカミド)
- ミドリンP(トロピカミド,塩酸フェニレフリン)
- 眼科用プリビナ(硝酸ナファゾリン(点眼))
- 臭化水素酸ホマトロピン(臭化水素酸ホマトロピン)
耳鼻科用剤
鎮暈剤
不整脈用剤
利尿剤
血管拡張剤
- アイトロール(一硝酸イソソルビド)
- ニトロール、ニトロールR、フランドル、フランドルテープ、アンタップ、ニトロフィックス等(硝酸イソソルビド製剤)
- ニトロールR、フランドル(硝酸イソソルビド(持効))
- ニトロール錠(硝酸イソソルビド)
- ニトログリセリン錠(ニトログリセリン)
- ニトログリセリン錠、ニトロペン、ニトロダームTTS、ミリステープ、ミニトロテープ、ヘルツァー、バソレーター、ミオコールスプレー等(ニトログリセリン製剤)
- ニトロペン錠(ニトログリセリン)
- フランドルテープS、ニトロールスプレー(硝酸イソソルビド(外用))
- ミリステープ、ニトロダームTTS、ミオコールスプレー(ニトログリセリン(外用))
他の循環器官用薬
鎮咳剤
- アスゲン(アスゲン(製))
- アストーマ(アストーマ(製))
- アストフィリン(塩酸エフェドリン配合剤)
- カフコデ(塩酸メチルエフェドリン配合剤)
- トクレススパンスール(クエン酸ペントキシベリン)
- ネオアス(塩酸メチルエフェドリン配合剤)
- フスコデ(塩酸メチルエフェドリン等配合剤)
- 強力セキール(塩酸メチルエフェドリン等配合剤)
気管支拡張剤・他
消化性潰瘍用剤
- グリネートS(グリネートS(製))
- コランチル(コランチル(製))
- ツルピネート(ツルピネート(製))
- ノバフイリンG(ノバフイリンG(製))
- メサフィリン(メサフィリン(製))
- 複合エピサネートG(複合エピサネート(製))
健胃消化剤
他の消化器官用薬
副腎ホルモン
他の泌尿生殖器官、肛門用薬
抗ヒスタミン剤
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| おくすり110番 | ||