子宮内膜症-1

▼女性ホルモン配合薬
※プラノバール、低用量ピル(各種経口避妊薬)

病巣の活動を低下させ、痛みをやわらげます。周期的に少量の女性ホルモン配合薬(ピル)を服用することになります。強い効果はあまり期待できませんが、長期間続けることができます。若い人で症状の軽い人、あるいは当面妊娠を希望しない人に勧められることがあります。「偽妊娠療法」とも呼ばれ、妊娠しているときと同じような状態にします。したがって、治療中は自然な生理はなくなります。この点も、理解しておきましょう。長期服用に向く低用量ピルも有用ですが、保険はききません。


<メモ>
●子宮内膜症は、子宮内膜とよく似た組織が、本来の子宮内膜以外の場所たとえば子宮筋層や卵巣などに出現し、生理の周期とあわせて増殖と剥離・出血を繰り返す病気です。進行すると、癒着やしこりを生じ、不妊の原因にもなりかねません。また、痛みもひどく、性交痛や排便痛を起こすこともあります。子宮内膜症の病巣は、正常な子宮内膜と同様に女性ホルモン(卵胞ホルモン)の働きかけで増殖する性質があります。

●女性の10人に1人は、子宮内膜症をもっているといわれます。悪性の病気ではないので、症状がない場合や不妊の原因になっていなければ、ただちに治療が必要というわけではありません(子宮内膜症も子宮筋腫も、閉経後に自然に小さくなり治ってしまう)。子宮内膜症の診断は、まず問診や内診、超音波検査などで臨床診断をおこないます。確定診断には腹腔鏡による検査が必要です。

●子宮内膜症の薬物療法には、大きく2つの方法があります。「偽妊娠療法」と「偽閉経療法」です。どちらも、女性ホルモンの影響を少なくし、病巣の活動を低下させる治療法です。ただし、根治は難しく、治療終了後に再燃することが少なくありません。対症療法的な治療法と考えておいたほうがよいでしょう。

●ピルを用いる「偽妊娠療法」は、若い人や症状の軽い人に向いています。副作用が少なく、長期のコントロールも可能です。一方、「偽閉経療法」は、症状の重い閉経の近い人に薦められることがあります。偽閉経療法には、GnRH薬(次項)を用いる方法と、ダナゾールを用いる方法があります。

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