コレステロールの薬-1
▼スタチン系
※メバロチン、リポバス、リピトール、ローコール、リバロ、クレストール
強力なコレステロール低下薬です。高コレステロール血症には、たいていこの系統が処方されます。その作用は、肝臓でのコレステロールの生合成を抑制することによります。第2世代とされるリピトールには、中性脂肪を低下させる作用もあります。まれな副作用ですが「横紋筋融解症」を起こすことがあります。手足のしびれや筋肉痛に注意しましょう。
▼コレステロール吸収阻害薬
※ゼチーア
小腸でのコレステロールの吸収を抑えます。いわゆる悪玉コレステロールが減る一方、善玉コレステロールはむしろ増加します。長時間作用するため1日1回の服用で済み、副作用もほとんどありません。次の陰イオン交換樹脂に比べ、錠剤も小さく飲みやすいです。また、併用薬の吸収に影響しません。
▼陰イオン交換樹脂
※クエストラン、コレバイン
腸管内で胆汁酸(胆汁性コレステロール)を吸着し排泄を促進します。すると、代償的にコレステロールから胆汁酸への異化がすすみ、結果的にコレステロール値が低下します。副作用で一番多いのは便秘です。ほかに、膨満感、食欲不振、吐き気、軟便などもみらます。脂溶性ビタミンや、他の併用薬の吸収を阻害する性質があります。
<メモ>
●高脂血症は、血液中のコレステロールや中性脂肪が多すぎる状態です。自覚症状がなくても、動脈硬化がすすみ、狭心症や心筋梗塞をまねく要因になります。これらの薬で血液中のコレステロールを低下させていれば、将来起こるかもしれない心筋梗塞の危険性を少なくすることができます。
●心筋梗塞の多くは、冠血管内の動脈硬化性プラーク(脂肪などの塊)に血栓ができたり、プラーク自体が破れ、血管が完全に詰まることで起こります。スタチン系の薬でコレステロールを十分に下げてやると、プラークが安定し破れにくくなります。心筋梗塞をすでに起こしたことのある人は、再梗塞を予防することができます。
●スタチン系による心筋梗塞の予防効果や予後改善効果は、いくつもの大規模臨床試験で証明されています。高脂血症の人に用いた場合、心筋梗塞などのリスクをおおよそ30%減らせることが分かっています。とくに、心筋梗塞のリスクの高い人、たとえば狭心症や心筋梗塞をすでに発症している人、高血圧や糖尿病のある人では有用性が高いです。
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