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▼キナーゼ阻害薬 ※スーテント、ネクサバール、インライタ、ヴォトリエント いわゆる分子標的薬の部類です。従来からの抗がん薬とも、インターフェロンなどサイトカイン製剤とも効き方がまったく違います。腎臓のがんには血管がたくさんあるのですが、これらの薬剤には、血管が作られるときにかかわるチロシンキナーゼという酵素の働きをじゃまする作用があります。血管新生を阻害することで、がんの増殖に必要な酸素や栄養の供給を止め兵糧攻めにするわけです。実際の臨床効果にも優れ、インターフェロンをはるかにしのぐ治療成績をあげています。 とくにスーテントは、効果鋭い薬剤として進行性の腎細胞がんに対する第一選択薬として定着してきました。難点をあげるなら、減量を要するような強い副作用がでやすいということです。ネクサバールの有効性はやや落ちるようですが、おだやかで使いやすい薬剤と評価されています。インライタは、ネクサバールとの比較試験で無増悪生存期間の有意な延長が示されています。最後のヴォトリエントは、スーテントと同等の有効性が示され、一次治療またはサイトカイン製剤による治療後の二次治療における新たな治療選択肢として期待されます。 ▼mTOR阻害薬 ※アフィニトール、トーリセル(注射) こちらも分子標的薬の仲間です。標的は、がん増殖や血管新生にかかわるmTORタンパク。アフィニトールは、上記のキナーゼ阻害薬による一次治療後に悪化した転移性の腎細胞がんにおいて有効性が認められています。今後、スーテントやネクサバールに次ぐ第3の薬剤として用いられることでしょう。トーリセルは点滴による治療になりますが、インターフェロンとの比較試験で全生存期間の有意な延長が認められています。重い副作用として、間質性肺炎や感染症に注意が必要です。 [PR] 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」
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おくすり110番 |