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▼血管拡張薬(PG) ※プロサイリン、ドルナー、オパルモン、プロレナール、プロスタンディン(注射)、パルクス(注射)、リプル(注射) プロスタグランジン(PG)系の血管拡張薬です。血管を広げ血流をよくすることで、足の動脈閉塞にともなう諸症状を改善します。さらに、抗血小板薬として、血小板の働きをおさえ血管の詰まりを予防する作用も持ちあわせています。プロサイリンとドルナーの適応症は「慢性動脈閉塞症(ASO)」、オパルモンとプロレナールは「閉塞性血栓血管炎(TAO)」になります。これらと次の抗血小板薬との併用療法もおこなわれます。足に潰瘍を生じるような重症例には注射薬による強力な治療がおこなわれます。 ▼抗血小板薬 ※アスピリン(バイアスピリン、バファリン81mg、タケルダ)、パナルジン、プラビックス、アンプラーグ、プレタール、エパデール 抗血小板薬は血小板の働きをおさえて血栓を防ぎ、血管の変性を抑制します。アスピリンは日本では正式な効能として承認されていませんが、脳梗塞や心筋梗塞の予防効果があり、また安価なこともあり末梢動脈疾患の基礎薬として世界的に広く用いられています。少量の服用となりますので副作用の心配はそれほどありませんが、胃潰瘍など胃腸障害の発現にはやはり注意が必要です。 パナルジンとプラビックスそれとアンプラーグは、アスピリンとは作用機序が違います。これらは末梢動脈疾患(慢性動脈閉塞症)に対する保険適応をもちますので、アスピリンが使いにくいときなどに有用です。また、狭心症など他の動脈硬化性疾患を合併しているときなど、強化療法としてアスピリンと併用することもあります。まれに、血液障害や肝障害を起こしますので、定期的に検査をおこない重症化しないようにします。 次のプレタールは血管拡張作用をあわせもつ少し変り種の抗血小板薬です。歩行時の間欠的な痛み“間欠跛行”の改善効果が証明されている唯一の薬剤であり、そのような症状を伴なう中等症に推奨されています。単独で用いるほか、プロスタグランジン系の血管拡張薬と併用すこともよくあります。ただし、脈拍数を増加させる副作用があるので、心臓病を合併している人は慎重に用いる必要があり、とくに心不全がある場合は禁忌です。 最後のエパデールは魚油成分のEPA製剤です。抗血小板作用にくわえ、血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす作用があります。このため、高脂血症を合併する症例に処方されることが多く、プロサイリンなどプロスタグランジン系の血管拡張薬と併用すこともあります。強力とは言えませんが、副作用がほとんどなく長期服用も安心です。 ▼抗凝固薬 ※ワーファリン、ヘパリン(注射) 抗凝固療法として、血管内で血液が固まるのを防ぎ、血栓や塞栓を生じにくくします。潰瘍を生じるような重症例に用いるほか、血管内治療やバイパス手術を実施した場合に処方されることがあります。効きすぎによる出血に十分な注意が必要です。 [PR] 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」
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Good luck & Good by ! | ||
おくすり110番 |