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成分(一般名) イコサペント酸エチル
製品例 エパデールカプセル300、エパデールS300~600~900 ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 他の血液,体液用薬/抗血小板剤/pH依存崩壊型EPA製剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 血管内で血液が固まるのを防ぐお薬です。高脂血症を改善する作用もあります。
作用

【作用-1】

血小板の働きをおさえて、血液が血管内で固まるのを防ぎます。血行障害による手足の冷え、しびれや痛み、皮膚潰瘍などに有効です。

【作用-2】

高脂血症は、血液中のコレステロールやトリグリセライドが多すぎる状態です。自覚症状がなくても、長い間に動脈硬化が進み、狭心症や心筋梗塞、脳卒中の原因にもなりかねません。

このお薬には、トリグリセライドいわゆ中性脂肪を減らす作用があります。高脂血症が改善されれば、動脈硬化がおさえられ将来起こるかもしれない狭心症や心筋梗塞の危険性が低くなるのです。

【薬理】

血小板の凝集を促進するトロンボキサンA2の産生を抑制することで抗血小板作用を発揮します。また、トリグリセライドやコレステロールの吸収をおさえたり、肝臓での生合成をおさえ、さらに肝からのトリグリセライド分泌抑制作用を示します。
特徴EPA(イコサペント酸)が有効成分です。イワシやサバなど青魚に含まれる不飽和脂肪酸と同じ成分です。抗血小板作用と脂質代謝改善作用をあわせもち、実際の大規模臨床試験でも心筋梗塞など心臓病を防ぐ効果が認められています。このため、高脂血症(高トリグリセライド血症)を合併する閉塞性動脈硬化症などに好んで用いられます。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬を医師に教えてください。
  • 手術や抜歯の予定のある人は、事前に医師と相談しておきましょう。出血が止まりにくくなることがあります。

【注意する人】

血が止まりにくくなるので、出血をともなう病気のある人は使用できません。たとえば、血友病、消化管出血、尿路出血、喀血、眼底出血などです。

  • 適さないケース..出血をともなう病気のある人
  • 注意が必要なケース..出血しやすい病気、手術を予定している人、生理中

【飲み合わせ・食べ合わせ】

ワルファリン(ワーファリン)、エドキサバン(リクシアナ)、アスピリン(バイアスピリン、バファリン)やクロピドグレル(プラビックス)など他の抗血栓薬と併用のさいは出血に注意が必要です。併用により出血しやすくなったり、出血が止まりにくくなるおそれがあるためです。

【使用にあたり】
  • 症状によって飲む量や飲む回数が違います。指示された用法用量を守ってください。
  • 空腹時では吸収が悪いので、食後すぐに飲むようにします。噛んではいけません。飲んだあとの臭いが気になるときは、食事中に飲むとよいでしょう。
  • 手術や抜歯のさいは1週間くらい前から一時中止したほうが無難です。早めに医師の指示をあおいでください。
  • 閉塞性動脈硬化症において、しばらく飲み続けても少しもよくならないときは、医師に相談してみましょう。別の治療法に変えたほうがよいかもしれません。

【食生活】

タバコは病状を悪化させますし、この薬の作用を弱めます。タバコを吸っている人は、禁煙に挑戦してみましょう。
効能

【効能A】

閉塞性動脈硬化症に伴う潰瘍、疼痛及び冷感の改善

【効能B】

高脂血症
用法

【効能A】

イコサペント酸エチルとして、通常、成人1回600mgを1日3回、毎食直後に経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

【効能B】

イコサペント酸エチルとして、通常、成人1回900mgを1日2回又は1回600mgを1日3回、食直後に経口服用する。ただし、トリグリセリドの異常を呈する場合には、その程度により、1回900mg、1日3回まで増量できる。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 副作用は少ないほうです。人によっては、胃の不快感や吐き気をもよおすことがあるかもしれません。重い副作用はまずありませんが、万一、吐き気や発熱、皮膚や白目が黄色くなるといった肝臓の副作用が疑われる症状、あるいは鼻血など出血傾向がみられる場合はすぐに受診してください。


【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
  • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。

【その他】
  • 鼻血、歯ぐきの出血、皮下出血(青あざ)、血尿、生理の出血が多い
  • 胃の不快感、吐き気
  • 肝機能値の異常
  • 発疹、かゆみ

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。