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Top Menue 腎・泌尿・痔x19 腎臓の薬-1

サイアザイド系利尿薬
フルイトランニュートライド(ダイクロトライド)、ノルモナールナトリックス

腎臓の働きが悪くなると、尿の出が悪くなり浮腫(むくみ)を生じます。利尿薬は、体の余分な水分を尿から排出する薬剤です。サイアザイド系は利尿薬として使うほか、降圧効果を期待して高血圧の治療にも広く用いられています。また、適応外になりますが、腎性尿崩症にも応用されます。作用がゆるやかなので、他の利尿薬や降圧薬と併用されることが多いです。

ループ系利尿薬
ラシックスルネトロンダイアートルプラック

ループ系に分類される利尿薬です。利尿作用が強力で、腎性浮腫をはじめ心性浮腫(うっ血性心不全)や肝性浮腫の治療に適します。強いぶん効きすぎによる脱水や低カリウム血症の発現に注意が必要です。

カリウム保持性利尿薬
アルダクトンセララ

カリウム保持性利尿薬と呼ばれるように、カリウムの排泄を助長しません。このため、併用することで、ループ系利尿薬による低カリウム血症のリスクを低減できます。抗アルドステロン作用から、心不全の治療にも応用されます。

バソプレシンV2受容体拮抗薬
サムスカ

電解質に関係なく、水分だけを排出する水利尿薬です。利尿薬としては、難治な心性浮腫(うっ血性心不全)と肝性浮腫に適応します。くわえて、多発性のう胞腎「ADPKD」に対する効能も取得しています。脱水、高ナトリウム血症、肝機能障害に要注意です。

漢方薬
五苓散(ゴレイサン)、柴苓湯(サイレイトウ)

補助的に漢方薬を用いることがあります。五苓散は利尿作用をもつ代表的な方剤です。柴苓湯にはステロイド様の免疫調整作用のほか血小板凝集能抑制作用が報告されています。そのような作用から、ネフローゼによく処方されます。


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<メモ>
  • 腎臓の病気はいろいろです。尿道から細菌が上行する「腎盂腎炎」、ノドに感染する溶連菌や肺炎球菌がかかわる「急性腎炎(糸球体腎炎)」、高血圧や糖尿病など血管病変にもとづく「腎硬化症」や「糖尿病性腎症」、さらに抗生物質や鎮痛薬などによる「薬剤性腎障害」も知られています。それぞれのタイプにより治療薬も異なります。

  • 利尿薬の副作用で一番多いのは電解質失調です。ラシックスなどループ利尿薬では、水といっしょにナトリウムやカリウムなどの電解質がたくさん排出されます。このため、電解質が失われ、低ナトリウム血症や低カリウム血症を起こしやすいのです。一方、アルダクトンはカリウム保持性利尿薬と呼ばれるように、カリウムの排泄がおさえられる反面、かえって上がりすぎてしまうことがあります。水利尿薬のサムスカでは、高ナトリウム血症の発現に十分な注意が必要です。

    
    

 
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