PR 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」 おくすり 110番

成分(一般名) ブメタニド
製品例 ルネトロン錠1mg ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 利尿剤/ループ利尿薬/利尿剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 「むくみ」をとるお薬です。心不全など、いろいろな病気による浮腫の治療に用います。
作用

【働き】

心臓や腎臓、あるいは肝臓の働きが悪くなると、体に水分がたまり浮腫(むくみ)を生じます。心不全では、肺に水がたまり呼吸が苦しくなることもあります。

このお薬は、強力な利尿薬です。腎臓に作用して尿量を増やし、体にたまった余分な水分をとり除きます。その結果、むくみがとれ、心臓の負担も軽くなります。

【薬理】

腎臓の尿細管での塩分と水分の再吸収を抑え、尿の量を増やします。血液の無駄な水分が減ることと、血管壁のナトリウムが減ることにより血圧が下がります。
特徴ループ利尿薬に分類されます。ループという名前の由来は、尿細管がループ状に曲がっている部分(ヘンレ係蹄上行脚髄質部)に作用することによります。この系統は、もっとも作用の強い利尿薬です。
注意
【診察で】
  • 持病やアレルギーのある人は、医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬は、医師に伝えてください。

【注意する人】

重い腎臓病や肝臓病では慎重に用います。また、糖尿病や痛風を悪化させるおそれがあります。高齢の人も副作用がでやすいので、少量より開始するなど慎重に用います。

  • 適さないケース..無尿、肝性昏睡、体液中のナトリウム・カリウムが明らかに減少している人など。
  • 注意が必要なケース..重い冠硬化症・脳動脈硬化症、重い肝臓病、重い腎臓病、痛風、糖尿病、減塩療法中、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

飲み合わせに注意する薬がたくさんあります。飲み合わせによっては、副作用がでやすくなります。服用中の薬は、市販薬もふくめ医師に報告しておきましょう。

  • 男性の夜間頻尿にデスモプレシン(ミニリンメルト)を使用している場合は併用できません。併用により低ナトリウム血症を起こすおそれがあるためです。
  • 他の降圧薬と併用するときは、血圧の下がりすぎに注意します。
  • 心臓の薬のジギタリス薬と併用するときは、ジギタリス中毒の副作用に十分注意します。
  • 気分安定薬のリチウム(リーマス)と併用するときは、リチウム中毒による副作用に注意が必要です。
  • 糖尿病の薬の作用を弱めるおそれがあります。
  • ステロイド薬やグリチルリチン製剤、一部の漢方薬と飲み続けるときは、低カリウム血症に注意します。
  • 鎮痛薬との併用により、この薬の利尿作用が弱まる可能性があります。
  • 飲酒は控えてください。めまいや立ちくらみがでやすくなります。

【使用にあたり】
  • 決められた飲み方、服用量を守ってください。
  • ふつう、朝1回、場合によっては朝とお昼の2回に服用します。尿量が増えるので、夜の服用は避けるのが一般的です。

【検査】

血液検査を定期的に受ける必要があります。カリウム、ナトリウム、尿酸値などに異常がないか調べます。

【食生活】
  • 尿量やトイレの回数が増えます。外出時は注意してください。
  • 血圧が下がり、めまいを起こすことがあります。車の運転や高所での危険な作業には十分注意してください。
  • くだものや野菜類をたくさんとるとよいでしょう。不足しがちなカリウム分が補えます。
効能 心性浮腫、腎性浮腫、肝性浮腫、癌性腹水。
用法 通常成人1日1〜2錠(ブメタニドとして1〜2mg)を連日又は隔日に経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 薬が効きすぎると、脱水を起こしたり血圧が下がりすぎて、ひどい脱力感やめまいを起こします。とくに高齢の人、また他の降圧薬と併用するときに注意してください。

血液中のカリウム分やナトリウム分が減ってしまう電解質失調も多いほうです。だるい、力が入らない、のどが渇くといった症状がでてきます。定期的に血液検査を受けるようにしましょう。

そのほか、まれに尿酸値が上昇したり、一時的に耳が聞こえにくくなったりします。重い副作用はほとんどありませんが、いつもと違う症状があらわれたら、早めに受診してください。

  • だるい、脱力感、めまい、ふらつき
  • 低カリウム血症(だるい、筋力低下、動悸、便秘)
  • 低ナトリウム血症(だるい、のどが渇く、意識もうろう)
  • 尿酸値の上昇
  • 吐き気、頭痛、耳鳴り、聞こえにくい

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。