腎臓の薬-2
▼ステロイド薬
※プレドニン、プレドニゾロン、レダコート、メドロール、パラメゾン、リンデロン
ネフローゼ症候群においては、ステロイド薬が治療の中心になります。炎症をしずめ、腎臓の糸球体を守ります。服用量が多めになることがありますが、この場合、細菌感染しやすくなります。人ごみをできるだけ避け、うがいや手洗いをしっかりするようにしましょう(服用量が多い場合は入院が必要です)。副作用で顔がふっくらしても、量が減れば元にもどりますので大丈夫です。
▼免疫抑制薬
※エンドキサン、サンディミュン、ネオーラル、イムラン、アザニン、ブレディニン
ネフローゼ症候群に対し、ステロイド薬と併用されることがあります。免疫力が低下するので、ステロイド薬と同様、感染症にかかりやすくなります。発熱がみられた場合は、早めに受診してください。定期的に検査を受け、効き具合と副作用をチェックする必要があります。
▼抗血小板薬、抗血栓薬
※アスピリン(バイアスピリン、バファリン81mg、タケルダ)、ワーファリン、ペルサンチン、コメリアン
糸球体血管に血小板が付着・凝集するのを防ぎ、尿蛋白を減少させます。ネフローゼ症候群、糸球体腎炎などの治療に用います。強力な抗血栓薬ワーファリンを用いる場合、出血しやすくなることがあります。定期的に血液の検査をおこない用量を慎重にコントロールする必要があります。
▼抗菌薬
抗菌薬は、細菌感染による腎臓病の治療に用います。尿道から細菌が上行する「腎盂腎炎」、あるいはノドの細菌がかかわる「糸球体腎炎」などに対してです。ペニシリン系やキノロン系などの飲み薬のほか、点滴による治療もおこなわれます。
<メモ>
●腎臓病の多くは、血液のろ過装置である糸球体に異常を生じます。その結果、尿量の減少、顔や足のむくむ、体重が増えるといった症状が現れます。ネフローゼ症候群では、大量のタンパクが尿に出てしまうのが特徴的です。
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