腎臓の薬-1
▼抗菌薬
尿道から細菌が上行する「腎盂腎炎」、あるいはノドの細菌がかかわる「糸球体腎炎」には、抗菌薬が使われます。ペニシリン系やキノロン系などの飲み薬のほか、点滴による治療もおこなわれます。
▼利尿薬
※ラシックス、ルネトロン、ダイアート、アレリックス、ルプラックなど
体の余分な水分を尿に排出し、浮腫(むくみ)を改善します。症状によっては、かなり多めの服用となります。
▼ステロイド薬
※プレドニン、プレドニゾロン、レダコート、メドロール、パラメゾン、リンデロン
ネフローゼ症候群においては、ステロイド薬が治療の中心になります。炎症をしずめ、腎臓の糸球体を守ります。服用量が多めになることがありますが、この場合、細菌感染しやすくなります。人ごみをできるだけ避け、うがいや手洗いをしっかりするようにしましょう(服用量が多い場合は入院が必要です)。副作用で顔がふっくらしても、量が減れば元にもどりますので大丈夫です。
▼免疫抑制薬
※サンディミュン、ネオーラル、イムラン、アザニン、ブレディニン
ネフローゼ症候群に対し、ステロイド薬と併用されることがあります。免疫力が低下するので、ステロイド薬と同様、感染症にかかりやすくなります。発熱がみられた場合は、早めに受診してください。定期的に検査を受け、効き具合と副作用をチェックする必要があります。
▼抗血小板薬、抗血栓薬
※アスピリン(バイアスピリン、バファリン81mg)、ワーファリン、ペルサンチン、コメリアン
糸球体血管に血小板が付着・凝集するのを防ぎ、尿蛋白を減少させます。ネフローゼ症候群、糸球体腎炎などの治療に用います。強力な抗血栓薬ワーファリンを用いる場合、出血しやすくなることがあります。定期的に血液の検査をおこない用量を慎重にコントロールする必要があります。
▼漢方
※五苓散(ゴレイサン)、柴苓湯(サイレイトウ)
補助的に漢方薬を用いることがあります。五苓散は利尿作用をもつ代表的な方剤です。柴苓湯にはステロイド様の免疫調整作用のほか血小板凝集能抑制作用が報告されています。そのような作用から、ネフローゼによく処方されます。
<メモ>
●腎臓の病気はいろいろです。尿道から細菌が上行する「腎盂腎炎」、ノドに感染する溶連菌や肺炎球菌がかかわる「急性腎炎(糸球体腎炎)」、高血圧や糖尿病など血管病変にもとづく「腎硬化症」や「糖尿病性腎症」、さらに抗生物質や鎮痛薬などによる「薬剤性腎障害」も知られています。それぞれのタイプにより治療薬も異なります。
●腎臓病の多くは、血液のろ過装置である糸球体に異常を生じます。その結果、尿量の減少、顔や足のむくむ、体重が増えるといった症状が現れます。ネフローゼ症候群では、大量のタンパクが尿に出てしまうのが特徴的です。
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