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ビスホスフォネート
フォサマック, ボナロンベネット, アクトネルボノテオ, リカルボンダイドロネル

この系統は、骨に付着して、骨のカルシウム分が血液に溶け出すのを強力におさえます(骨吸収抑制作用)。その結果、骨の密度が増加し、骨が丈夫になってきます。骨折の予防効果が高く、骨折の危険性の高い重度の骨粗鬆症に最適な薬剤です。フォサマックやボノテオでは、骨折介入試験もおこなわれており、骨粗鬆症における骨折がおおよそ半減することが示されています。

フォサマックとボナロンは第二世代、ベネットとアクトネル、ボノテオとリカルボンは第三世代のビスホスフォネートです。これらは優れた有効性と安全性から処方機会がたいへん増えています。とくに前者の4薬の週1回服用錠、後者のボノテオとリカルボンの月1回(4週に1回)服用錠は、毎日のわずらわしさがない利便性の高い製剤です。一方、第一世代のダイドロネルは、安全域が狭いうえ、変則的な飲み方になることもあり、骨粗鬆症にはあまり使われなくなりました。

ビスホスフォネート薬は、閉経後骨粗鬆症に広く用いられるほか、ステロイドなどによる薬物性の骨粗鬆症に対しても第一選択されます。さらに、ダイドロネルは異所性骨化と骨ページェット病にも適応します。同系の注射薬は、がん にともなう高カルシウム血症や骨転移、骨病変の治療薬としても重要です。

副作用で比較的多いのは、吐き気や下痢、食欲不振、便秘などです。まれに、食道炎や胃潰瘍を起こすこともあります。このような消化器症状を防ぐために、決められた飲み方を守ることが大事です。フォサマックやベネット、ボノテオは、起床してすぐにコップ1杯の十分な水とともに服用します。寝たまま飲んだり、飲食物と同時に飲んではいけません。

特異なケースと考えられますが、最近、顎骨壊死(がくこつえし)など あごの骨の副作用が報告されています。とくに長期服用時の抜歯後に起こりやすいようです。抜歯により傷ついた顎骨がうまく修復できず壊死してしまうのです。歯の治療を受けるさいは、担当の医師とよく相談し、歯科医にはビスホスフォネート薬を飲んでいることを伝えてください。


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<メモ>
  • ステロイド薬や子宮内膜症の薬(スプレキュア)による薬物性の骨粗鬆症が知られています。とくに問題となるのがステロイド薬の長期使用時です。この場合、ビスホスフォネートまたはビタミンK2製剤(次項)を予防投与することで 骨折を防ぐことができます。

    
    

 
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おくすり110番