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▼フィブラート系 ※クロフィブラート(アモトリール)、リポクリン、ベザトール、リピディル、トライコア、パルモディア 中性脂肪のトリグリセライドを減らすのに有効です。薬理作用からPPARα作動薬(PPARαアゴニスト)とも呼ばれ、核内受容体のPPARαに結合後、おもに肝臓の脂質代謝にかかわる遺伝子群に働きかけ、トリグリセライドの生合成を抑制したり分解を促進します。強力なトリグリセライド低下作用のほか、いわゆる善玉のHDLコレステロールを増やす作用もあります。このような特性から、トリグリセライド値が高く、HDLコレステロールが低めの高脂血症に好んで用いられます。コレステロールとトリグリセライドの両方が高い場合は、スタチン薬との併用が考えられますが、この場合は横紋筋融解症の発現に注意が必要です。 クロフィブラートとリポクリンは古くからの第一世代フィブラート系薬剤で あまり処方されなくなりました。最近は、より強力な第二世代のベザトールやリピディルの処方がほとんどです。かなり昔におこなわれたクロフィブラートによる大規模臨床試験では有用性に疑問が残る結果でしたが、第二世代フィブラート系薬剤による糖尿病のある人を対象とした試験では、心筋梗塞のリスク低下、糖尿病性網膜症および糖尿病性腎症の抑制効果などが示されています。2型糖尿病やメタボリックシンドロームを合併する高トリグリセライド血症に用いるとよさそうです。新薬のパルモディアは、有効性と安全性を兼ね備えた新世代フィブラート系薬剤「選択的PPARαモジュレーター」として開発されました。横紋筋融解症や肝障害の副作用軽減、スタチン併用時の安全性が期待されます。 ▼EPA製剤 ※エパデール、ロトリガ エパデールは魚油成分の一種EPAことイコサペント酸エチル製剤です。トリグリセライド低下作用にくわえ、抗血小板作用をもち血管内で血液が固まるのを防ぐ働きもします。大規模臨床試験で、実際に心臓病の予防効果が認められています。新薬のロトリガはイコサペント酸エチルとドコサヘキサエン酸エチル(DHA-E)を主とした複数の成分を含有するトリグリセライド低下薬になります。どちらも、それほど強力ではありませんが、安全性が高く肝臓病や腎臓病を合併しフィブラート系薬剤が使いにくいときにも処方可能です。コレステロール低下作用をもつスタチン薬との併用も問題ありません。 ▼ニコチン酸系 ※ユベラニコチネート、ペリシット、コレキサミン ニコチン酸誘導体は、トリグリセライド値とコレステロール値の両方を改善します。トリグリセライドを低下させるとともに、いわゆる悪玉コレステロールが減り、善玉コレステロールはむしろ増加します。さらに、コレステロールの一種リポプロテイン(a)を低下させる働きもあります。ニコチン酸はビタミンBの一種で、副作用も少なく長期服用も安心です。飲みはじめに、顔のほてりや紅潮がよくみられますが、たいてい1〜2週間で軽くなると思います。ユベラニコチネートは、副作用のないおだやかな薬として、古くから用いられています。 [PR] 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」
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Good luck & Good by ! | ||
おくすり110番 |