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Top Menue 心の薬x16 発達障害の薬

抗精神病薬
リスパダールエビリファイ

発達障害は精神疾患とはされませんが、自閉スペクトラム症の易刺激性に抗精神病薬のリスパダールやエビリファイを使うことがあります。易刺激性は自閉スペクトラム症の周辺症状としてあらわれ、具体例として攻撃性や自傷行為があげられます。新しい場面や急な出来事、思い通りにならないとき、悪い記憶の思い出しなどちょっとしたきっかけで機嫌を損ね、かん高い声で訴えたり、怒って物を壊したり、自分の体を強く叩いたりすることがあるのです。このお薬は、そのような易刺激性をやわらげるのに有効です。

中枢神経刺激薬
コンサータ

AD・HDこと注意欠陥・多動性障害に対する国内初の治療薬になります。主成分は「中枢神経刺激薬」のメチルフェニデート、これを長時間作用型の徐放錠としたものです。アメリカを中心に海外でも広く使われ、AD・HDの標準治療薬として位置付けられます。

明確な作用機序は不明ですが、脳内における神経伝達物質のドパミンやノルアドレナの活性化が、諸症状の改善につながると考えられています。比較的速効性で、子供のAD・HDにみられる不注意、多動性、衝動性のいずれにも有効です。

副作用の発現率はやや多く、口の渇き、食欲不振、吐き気、便秘、不眠、頭痛、動悸などが起こりやすいです。それほど心配いりませんが、ひどいときは早めに受診してください。また、子供の体重減少や成長遅延が気になるときは、医師とよく相談してみましょう。

なお、メチルフェニデートは、もともと 抗うつ薬として使用されてきましたが、乱用や依存が問題となり、こちらの適応は削除されました。安易に用いてはいけないので、処方や調剤ができるのは、一定の基準を満たす登録済みの医療機関や薬局に限られます。

非中枢神経刺激薬
ストラテラインチュニブ

ストラテラは国内2番目のAD・HD治療薬。薬理作用からは「選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害薬」に分類されます。コンサータとは効き方が違う「非中枢神経刺激薬」なので、依存・乱用のリスクがほとんどなく、コンサータで禁忌とされる過度の不安・緊張などの併存障害をもつ人にも使用可能です。また、2012年に適応が拡大され成人期においても使用できるようになりました。

詳しい作用機序はよく分かっていませんが、神経伝達物質のノルアドレナリンの濃度を上昇させる作用があり、これがAD・HDの諸症状の改善につながると考えられています。速効性はなく、効き方はメチルフェニデートよりゆるやかです。服用開始2週間くらいから徐々に効き始め、6〜8週目で効果が安定してきます。副作用も比較的少ないです。

3番目に承認されたAD・HD治療薬がインチュニブです。グアンファシンを有効成分とする徐放性製剤で、薬理作用から「選択的α2Aアドレナリン受容体作動薬」に分類されます。効力は速効性のコンサータに及びませんが、ストラテラと同程度の有効性が示されています。効果発現はストラテラよりやや早く、服薬開始後1〜2週で効いてきます。もともと高血圧の薬なので、低血圧や徐脈の発現に注意が必要です。


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<メモ>
  • 子供の発達障害は大きく3分類されます。自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠陥・多動性障害(AD・HD)、それと学習障害(LD)です。知的発達が遅れることもありますが、そうでない場合も多いです。自閉スペクトラム症は、広汎性発達障害とほぼ同義で、このなかに自閉症とアスペルガー症候群が含まれます。症状は多様で、2つ以上の障害が重なることも少なくありません。

  • 自閉スペクトラム症の中核症状は二つです。一つは人の気持ちを汲み取れず対人交流がうまくできないこと、もう一つはこだわりが強く興味が限局し決まった行動をとることです。くわえて、言葉の理解や聞き取りがにがてで、人によってはその背景に視覚過敏や聴覚過敏がみられます。また、周辺症状として激しい感情表現(易刺激性)をともなうことがあります。

  • AD・HDこと注意欠陥・多動性障害は、学齢期の子供に多くみられる発達障害です。集中力や注意力が欠如し、また多動性・衝動性が顕著にあらわれ、学校での集団生活や学業にも支障となってきます。ある調査によると、子供の3〜7%くらいの割合でみられるそうです。成長とともによくなりますが、半数くらいは成人期にもなお持続します。

  • AD・HDでは、社会生活に適応するためのレーニングをおこなうなど、薬以外の治療をきちんとおこなうことが重要です。それでも改善がみられず、症状が強い場合に薬物療法を考慮します。薬で完全に押さえ込むというより、症状を少しやわらげ社会に適応するための手助けと考えたほうがよいでしょう。障害そのものを治せる薬はありません。

  • 発達障害をひとつの個性として受け入れ、前向きに気長に向き合うことが大切と思います。発達障害の症状や程度は非常に多様で、個々の発達ペースに沿った療育や教育的支援、あるいは環境整備をおこなうことが何よりです。薬物療法は優先されませんが、周辺症状をやわらげるために抗不安薬、抗うつ薬、抗精神病薬などを用いることがあります。

    
    

 
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