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Top Menue 脳に働く薬x10 パーキンソン病-2

ドパミン作動薬
パーロデルペルマックスカバサールビ・シフロールミラペックスLAレキップドミン

ドパミン作動薬は、レボドパ製剤の代用または補助薬として有用です。大きく2分類され、前の3つが麦角系、後の4つが非麦角系になります。薬効はだいたい同じで、ドパミンと同じ受容体に結合し、ドパミン系の神経の働きを高めます。レボドパほど劇的ではありませんが、安定した効果が得られ、運動合併症状がおさえられる点がメリットです。

そのため、とくに高齢でない限り、早期の比較的軽い症状には、まずこの系統が処方されるものです。レボドパ製剤より先に使用することで、レボドパによる高い治療効果を将来に温存できるのです。さらに、レボドパ製剤と併用することで 、レボドパ長期服用時おける日内変動(wearing-off現象)の改善効果が期待でき、またレボドパの減量も可能です。

最近は、パーロデルなど古くからの麦角系に変わり、非麦角系のビ・シフロールやレキップなどが第一選択されることが多くなりました。ミラペックスLAは1日1回服用の徐放錠で、有効成分はビ・シフロールと同じす。非麦角系は、麦角系でよく見られる吐き気などの消化器症状が少なく、また心肺の特異な副作用(フィブリン形成による間質性肺炎や心臓弁膜症)もまずありません。一方で、眠気や傾眠の副作用が目立ち、重大な副作用として突発的睡眠が報告されています。この点は十分な注意が必要です。

MAO-B阻害薬
エフピー

ドパミンの分解を抑えるお薬です。その作用は、ドパミンを分解する酵素の働きを阻害することによります。レボドパでコントロールできないときに追加すると症状が安定してきます。1錠からスタートし、効き具合をみながら慎重に増やしていきます。このとき、レボドパの副作用(前項)が強まるおそれがあります。もし、幻覚、興奮、手足の異常な運動、また動悸や脈の乱れ、胸の痛み、手足の麻痺やしびれなどが現れたら医師に連絡してください。また、抗うつ薬など飲み合わせの悪い薬がたくさんあります。服用中の薬は必ず報告しておきましょう。

末梢COMT阻害薬
コムタン

レボドパの代謝を阻害し作用時間を延長します。前項のレボドパ・DCI配合薬と併用することで、レボドパ薬効切れによる病状の日内変動を改善します。単独では無効です。

ゾニサミド製剤
トレリーフ

レボドパ賦活型パーキンソン病治療薬です。レボドパを含めた標準治療で効果不十分な場合に追加併用します。レボドパの作用が高まることで、運動能力が改善すると考えられています。なお、有効成分のゾニサミドは、抗てんかん薬として広く使用されているエクセグランと同一です。


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<メモ>
  • 麦角(バッカク)とは、ライ麦などイネ科植物の花穂に寄生するキノコの仲間(真菌植物)です。菌核が、麦に生えた角(ツノ)のように見えるので、そう名付けられました。麦角にはいろいろな生理活性物質が含まれ、これをもとに多くの医薬品が開発されています。パーキンソン病に有用な麦角系ドパミン作動薬もその一つです。もう一方の非麦角系は、麦角成分に由来しない薬剤です。

  • MAOとは、モノアミン酸化酵素(MonoAmine Oxidase)の略称です。この酵素は、ノルアドレナリン、セロトニン、ドパミンなどのモノアミン系の神経伝達物質を代謝し不活化します。MAOは、さらにA型とB型に分かれます。A型はノルアドレナリンとセロトニンを不活化し、B型はドパミンを不活化します。エフピーは、おもにB型のMAOの働きをじゃまします。MAO-Bによるドパミンの代謝がおさえられ、パーキンソン症状の改善につながるわけです。ゾニサミド製剤のトレリーフにも同様の作用があると推測されています。

    
    

 
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