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▼レボドパ ※ドパストン、ドパゾール パーキンソン病の基本薬です。パーキンソン病では、脳内の神経伝達物質のひとつドパミンが不足しています。レボドパは脳内でドパミンに変化するので、ドパミンそのものを補うことになります。このため、効果の発現が非常に早く劇的なほどです。一方で、長く続けていると効き目にムラがでて、不随意運動など運動合併症を起こしやすいのが問題です。このため、発症年齢が高ければ最初から使いますが、若い人の初期症状には次項のドパミン作動薬を優先することがあります。 ▼レボドパ・DCI配合剤 ※メネシット、ネオドパストン、マドパー、イーシー・ドパール、ネオドパゾール、デュオドーパ レボドパとDCIの配合剤です。DCIとはドパ脱炭酸酵素阻害薬の略称で、その役目はレボドパを分解する酵素を阻害し、レボドパの脳内移行量を増やすことです。このため、レボドパの減量が可能となり、悪心などの副作用がかなり軽減されます。ただし、効き目が鋭いぶん運動合併症状を起こしやすいので、用法・用量に十分な配慮が必要です。 DCIが異なる2種類の製剤があります。レボドパ・カルビドパ配合錠(配合比10:1)のメネシットとネオドパストン、もう一つがレボドパ・ベンセラジド配合錠(配合比4:1)のマドパー、イーシー・ドパール、ネオドパゾールです。レボドパの量が同じであれば、DCIの種類・配合比にかかわらず、どちらでも有効性や安全性に大きな違いはないとされます。レボドパ単剤に変わり、これらのレボドパ・DCI配合剤が広く使用されるようになりました。 最後のデュオドーパ配合経腸用液は、飲み薬による治療を最大限おこなっても運動症状のコントロールが困難な場合に用います。注入ポンプで胃瘻を通しレボドパを腸内に直接投与する治療法です。血中レボドパ濃度を治療域内で安定して維持することが可能で、これにより運動症状の日内変動が改善され、日常生活の向上につながるのです。進行期パーキンソン病(H&Y分類4~5)を対象とした臨床試験でも、薬効が切れるオフ時間が1日あたり4〜5時間短縮することが示されています。 ▼レボドパ・DCI・COMTI配合剤 ※スタレボ レボドパ・DCI(レボドパ・カルビドパ)に、さらにCOMT阻害薬のエンタカポン(コムタン)を加えた新規レボドパ配合剤です。レボドパの脳内移行量がいっそう増加するので、レボドパ単剤またはレボドパ・DCI配合剤に比べ薬効持続時間が延長し より安定した効果が得られます。また、COMT阻害薬を別に飲む必要がないので、服薬時の負担も軽減できるのです。 適応となるのは、上記レボドパ・カルビドパ配合剤(メネシット、ネオドパストン)の治療効果が低下し、日内変動がみられる場合です。すなわち、効いている時間が短くなり、次の服薬前に症状があらわれてしまう状態、専門的にいうウェアリング・オフ(wearing-off)現象を改善するのに用います。なお、レボドパ・カルビドパ配合剤を使用していることが前提です。別のレボドパ・ベンセラジド配合剤(イーシー・ドパール、マドパー、ネオドパゾール)からの切り替えは推奨されません。 [PR] 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」
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おくすり110番 |