▼レボドパ
※ドパストン、ドパゾール
パーキンソン病では、脳内の神経伝達物質のひとつドパミンが不足しています。レボドパは脳内でドパミンに変化するので、ドパミンそのものを補うことになります。このため、効果の発現が非常に早く劇的なほどです。その一方で、運動合併症状を起こしやすく、長く続けていると効き目が落ちるのが問題です。70歳以上ならば最初から使いますが、それより若い人の初期症状には次項のドパミン作動薬が優先されます。
▼レボドパ・DCI配合薬
※マドパー、イーシー・ドパール、ネオドパゾール、ネオドパストン、メネシット
レボドパの効力を強める特殊成分(DCI)を加えた配合薬です。レボドパだけの薬に比べ1/3〜1/5の量で同じ効き目があり、吐き気などの副作用もかなり軽減されます。レボドパ製剤として、広く使用されています。
[PR]
<メモ>
- ドパミンは、脳内の神経伝達物質の一つです。ドパミン系の神経は、運動の調律にかかわっています。パーキンソン病では、この神経の働きが悪くなり、体がスムーズに動かなくなります。手のふるえ、体のこわばり、動作が鈍くなるといった症状があらわれてきます。少しずつ進行し、体の動作がしだいに不自由になり、歩行が困難になってくることもあります。多くは、50〜60歳代に発症します。
- レボドパは、開発当時、パーキンソン病の特効薬ともてはやされました。事実、パーキンソン病の初期症状にとてもよく効きます。けれども、病気そのものを治すことはできません。ドパミンを補う対症療法薬ですので、長期間(生涯)飲み続けなければなりません。
- よく効くからと、レボドパ製剤を早期から大量に使うと、かえって病状を悪化させてしまうおそれがあります。このため、症状の軽いうちは使わないか、ドパミン作動薬など他の治療薬と併用してできるだけ少量にとどめるようにします。ただし、高齢の人には初めから使うことが多いです。
- レボドパの長期服用時の問題点は、効き目が落ちるということです。作用時間が短くなったり、効き方にムラがでてきます。作用時間が短くなり 次の服薬前に症状が出てしまうのが“wearing-off現象”、服薬時間とは無関係に 急激な軽快と増悪を繰り返すのが“on-off現”です。wearing-offに対しては、レボドパの増量や服用回数をふやすことで対処します。さらに、ドパミン作動薬や末梢COMT阻害薬との併用も考えられます。on-offの場合は、一旦減量して様子をみるとがあります。
- レボドパの副作用で多いのは、吐き気と便秘です。吐き気止めや便秘薬で対処することも可能ですから、医師とよく相談してください。めまいや立ちくらみ、動悸、気分の落ち込み、不眠なども多いほうです。そのほか、首や手足が勝手に動いたり、幻覚や妄想があらわれることもあります。精神症状は高齢の人にでやすいので、ご家族や介護の方も十分に注意してください。
- めったにありませんが重い副作用として「悪性症候群」が知られています。とくに、レボドパの中止時や急激な減量時に要注意です。自分だけの判断で急に薬を止めてしまうのも非常に危険です。万一、高熱、ひどい汗、体のこわばり、意識の乱れなどが現れたら、直ちに医師に連絡してください。

|