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▼アゾール系抗真菌薬(外用) ※エンペシド、マイコスポール、オキナゾール、フロリードD、ニゾラール、エクセルダーム、アデスタン、アトラント、アスタット、ルリコン、クレナフィン、ルコナック 水虫の治療には、抗真菌薬を有効成分とする塗り薬が使われます。エンペシドからルリコンまではアゾール系のうちのイミダゾール系、クレナフィンだけはトリアゾール系に細分類されます。この系統は、強い抗真菌活性と幅広い抗真菌スペクトルを特徴とし、水虫の原因菌である白癬菌(皮膚糸状菌)にくわえカンジダや癜風菌にも有効です。殺菌的に作用するので、きちんと治療すれば完全に治せます。その第一のポイントは「根気よく続ける」こと。第二は「広めに塗る」ことです。菌を完全に死滅させるためです。 製品ごとにクリーム、軟膏、液剤の3種類が販売されています。これを、症状や部位、使い勝手などを考慮して使い分けます。一般的には、どんな症状にも使いやすいクリームが処方されることが多いです。じゅくじゅく湿潤している患部には、軟膏もしくはクリームが無難かもしれません。液剤は浸透力が強く効果もよいのですが、刺激が強いのが欠点です。皮膚が厚く角質化している部分に液剤を用いるとよいでしょう。使用回数は製品により異なり1日2~3回、もしくは1日1回です。比較的開発が新しいアトラント、アスタット、ルリコンは抗菌力が強く、かつ角質浸透性・貯留性が高いことから1日1回の塗布で済みます。 おしまいの2つクレナフィンとルコナックは、爪の水虫‘爪白癬’を適応症とする外用剤です。他の塗り薬と違うのは、爪透過性に優れ高濃度で浸透することです。このため、爪の内側や爪の下の皮膚に存在する白癬菌に対しても十分な抗真菌活性を発揮できるのです。完全治癒率は経口抗真菌薬(下記)に比べ劣りますが、爪白癬に対する新たな治療の選択肢として期待できます。副作用や薬物相互作用により内服療法が困難な場合に単独で用いるほか、経口抗真菌薬との併用療法もおこなわれます。 ▼その他の抗真菌薬(外用) ラミシール、メンタックス、ボレー、ペキロン、ハイアラージン、ゼフナート ラミシールはアリルアミン系、ペキロンはモルホリン系、メンタックスとボレーはベンジルアミン系、ハイアラージンとゼフナートはチオカルバミン系になります。これらも白癬菌に強い抗真菌活性をもち、アゾール系抗真菌薬と同様に水虫の治療に広く用いられています。ただし、カンジダに効かないものがあり、メンタックスとボレー、ハイアラージン、ゼフナートの4製品はカンジダ症には適用しません。 ▼抗真菌薬(内用) ※イトリゾール、ラミシール、ネイリン 飲み薬の抗真菌薬です。内服療法がおこなわれるのは、塗り薬で治りにくい爪白癬や角化型の水虫などに対してです。とくに爪の水虫‘爪白癬’に処方される機会が増えてきました。この場合、爪が生え変わり、菌が完全に排除されるまでの間、3カ月から1年間くらい飲み続けなくてはいけません。指示された期間、根気よく続けることが大切です。 イトリゾールによるパルス療法(短期大量間欠療法)は、多めの量を集中的に飲む治療法で、比較的短期間での治癒が望めます。副作用として、胃部不快感、吐き気、腹痛や下痢など胃腸症状のほか、まれに肝障害を起こします。ラミシールでは血液障害にも注意が必要です。また、イトリゾールは薬物間相互作用を起こしやすく、飲み合わせによっては処方できないことがあります。 新薬のネイリンは、生物学的利用率を高めたプロドラッグとして開発されました。水溶性が高く、服用後速やかに吸収され、体内で活性本体であるラブコナゾールに変換されてから抗真菌作用を発揮します。比較的安全性が高く、肝障害をふくめ副作用の心配もそれほどありません。また、イトリゾールに比べ、相互作用のリスクが低く、飲み合わせの制限も少ないです。飲みかたが簡単なのもメリットです。1日1回1カプセルを3カ月間、食事と関係なく服用できます。 [PR] 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」
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おくすり110番 |