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Top Menue 皮膚の薬x18p 疥癬の薬

駆虫薬(内用)
ストロメクトール

疥癬に保険適用される唯一の飲み薬です。有効成分のイベルメクチンが、疥癬虫に特効的に作用します。一般的な疥癬であれば、塗り薬を使わずに、1回ないし2回の内服で駆除が可能です。重症型の角化型疥癬(ノルウェー疥癬)では外用療法と併用します。

ピレスロイド系駆虫薬(外用)
スミスリン

フェノトリンを有効成分とするピレスロイド系の駆虫剤です。海外で実績のあるペルメトリンと同一系統で、有効性が高く安全性の高い外用剤です。外用だけで治療でき、飲み薬のストロメクトールが使いにくい場合でも使用可能です。子供や妊娠中の女性においても、とくに禁止されていません。通常、1週間隔で2回塗布します。1回目は成虫を駆除、2回目は卵からかえった幼虫を駆除するのです。一般的に疥癬虫は首から下の体に寄生しますので、塗布部位は首から下の全身です。

イオウ(外用)
イオウ

イオウは古くから疥癬の治療に用いられていますが、現在 適当な製剤がないため、イオウ原末から院内製剤でイオウ軟膏をつくる必要があります。1回では効果不十分なので、塗布24時間後に洗い流し、これを5〜7日間繰り返します。調剤や治療が煩雑なこと、また異臭と皮膚刺激性があり イオウかぶれを起こしやすいのが難点です。

クロタミトン(外用)
オイラックス

本来は湿疹に適用しますが、疥癬虫に殺虫作用を示すことから、疥癬の治療にも広く使われています。オイラックス単独で用いるほか、安息香酸ベンジルを混ぜることもあります。使用例として、7日間毎日、首から下の全身に塗ります。副作用はほとんどありません。

その他
※安息香酸ベンジル、1%γ‐BHC(リンデン)

いずれも保険適用外で、試薬から製剤した軟膏を用います。とくに、γ‐BHCは毒性や蓄積性が高いので、その点に十分留意しなければなりません。成虫には1度の塗布で十分ですが、卵には効かないので卵がかえる5〜7日後にもう一度だけ外用します。上記のスミスリンローションが保険適用となり、今後は出番が少なくなるでしょう。


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<メモ>
  • 疥癬は、疥癬虫 別名ヒゼンダニというダニが皮膚に寄生して起こる皮膚感染症です。体のあちこちに小さな赤いボツボツができ、とくに夜間に強いかゆみを生じるのが特徴的です。戦後の大流行のようなことはありませんが、免疫が低下した人に感染しやすいため、高齢者施設や乳幼児施設、あるいは病院で集団発生することがあります。

  • 重症型の角化型疥癬(ノルウェー疥癬)では、飲み薬のイベルメクチン(ストロメクトール)と外用療法が併用されます。外用薬は必要に応じて顔や頭にも塗布し、爪疥癬に対してはサリチル酸含有製剤との密封療法が試みられます。重症型の発症頻度はまれですが、感染力が非常に強いので衛生管理にも十分な注意が必要です。

    
    

 
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おくすり110番