PR おくすり 110番

成分(一般名) イトラコナゾール
製品例 イトリゾールカプセル50、イトリゾール内用液1% ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 他の化学療法剤/その他(抗真菌剤)/経口抗真菌剤

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概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用

概説 真菌(カビ)を殺菌するお薬です。真菌が原因の病気に用います。
作用カビの仲間を専門的に“真菌”といいます。水虫は、白癬菌(皮膚糸状菌)というカビで起こるもっとも身近な真菌症といえるでしょう。そのほか、カンジダ、クリプトコックス、アスペルギルスなどの真菌が、消化管や肺、膀胱など体の内部で異常増殖することがあります。このような内臓真菌症は、ふだん健康な人はまずかかりませんが、抵抗力の落ちている人では重症化しやすいです。

このお薬は、飲んで治す真菌症の薬です。細胞膜の生合成を阻害することで真菌を殺菌します。塗り薬で治りにくい爪の水虫など表在性皮膚真菌症に用いるほか、消化器真菌症や呼吸器真菌症など内臓真菌症の治療にも用います。
特徴アゾール系抗真菌薬です。比較的副作用が少なく、処方される機会が増えています。とくに爪の水虫に対し、パルス療法(短期大量間欠療法)として処方されることが多いです。他の薬と相互作用を起こしやすい性質がありますので、飲み合わせには十分な注意が必要です。
注意
【診察で】
  • アレルギーを起こしやすい人は、医師に伝えておきましょう。
  • 持病のある人は医師に伝えてください。
  • 妊娠中、またその予定のある人は医師に話しておきましょう。
  • 服用中の薬を医師に教えてください。

【注意する人】

病気によっては、その病状を悪化させるおそれがあります。肝臓や腎臓、心臓の悪い人は慎重に使用する必要があります。妊娠中の服用は避けてください。

  • 適さないケース..重い肝臓病、妊娠中。
  • 注意が必要なケース..アレルギー体質、肝臓病、腎臓病、心臓病、高齢の人など。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

飲み合わせに注意する薬がたくさんあります。飲み合わせによっては、副作用がでやすくなったり、薬の作用に悪い影響をします。服用中の薬は、忘れずに報告しておきましょう。また、別の病院で診察を受けるときも、この薬を飲んでいることを伝えてください。

  • 他の薬の代謝・排出をじゃまする性質があります。そのため、その薬の血中濃度が上昇し副作用がでやすくなります。この理由で併用禁止となる薬剤に、降圧薬のアゼルニジピン(カルブロック、レザルタス)やニソルジピン(バイミカード)、エプレレノン(セララ)、アリスキレン(ラジレス)、片頭痛の薬のエルゴタミン(クリアミン)やジヒドロエルゴタミン(ジヒデルゴット)、睡眠薬のトリアゾラム(ハルシオン)、コレステロール低下薬のシンバスタチン(リポバス)、勃起不全治療薬のバルデナフィル(レビトラ)、安定薬のピモジド(オーラップ)とブロナンセリン(ロナセン)、不整脈の薬のキニジンとベプリジル(ベプリコール)、肺高血圧症治療薬のシルデナフィル(レバチオ)やタダラフィル(アドシルカ)、抗血栓薬のダビガトラン(プラザキサ)などがあります。
  • 肝臓病や腎臓病のある人で、痛風やベーチェト病の治療にコルヒチンを飲んでいる人は、この薬を飲まないでください。コルヒチンの代謝が遅れ、その作用が増強されるためです。ほかにも、血栓の薬のワーファリン、高血圧の薬のカルシウム拮抗薬、免疫抑制薬のシクロスポリン(サンディミュン)、認知症治療薬のガランタミン(レミニール)、ジギタリス系の強心薬など注意を要する薬がいろいろとあります。併用により、これらの血中濃度を上昇するおそれがあります。
  • 他の薬の影響で、この薬の血中濃度が低下し効力が弱まることがあります。たとえば、抗結核薬のリファンピシンやイソニアジド、抗けいれん薬のフェニトイン、胃酸分泌抑制薬のH2遮断薬やプロトンポンプ阻害薬との併用に注意が必要です。
  • 逆に、抗菌薬のクラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)との併用では、この薬の血中濃度が上昇するおそれがあります。
  • 飲酒は控えめにしてください。多量のアルコールは、胃や肝臓の副作用をでやすくします。

【使用にあたり】
  • カプセルまたは錠剤は、食後すぐに飲んでください。空腹時ですと吸収が悪く、半分も吸収されません。胃酸の少ない低酸症の人は、前もって炭酸飲料を飲んでおくと吸収がよくなります。
  • 液剤のイトリゾール内用液は吸収率がよいので、空腹時に飲みます。口腔咽頭カンジダ症に対して液剤が処方された場合、服薬の際、数秒間口に含み、口腔内に薬剤をゆきわたらせた後に飲み込んでください。こうしてカンジダ菌に直接作用させることで効果が高まります。
  • 指示された期間続けることが大切です。自分だけの判断で止めてしまうと、再発してしまいます。
  • 爪の水虫のパルス療法(短期大量間欠療法)では、飲み方が変則的になります。1週間大量服用し、次の3週間は休みます。これを3回(約3カ月間)繰り返します。

【検査】

必要な検査を受けて、副作用をチェックするようにしましょう。とくに肝機能検査が重要です。

【妊娠・授乳】

妊娠中は使用できないことになっています。近く妊娠を予定している方も、緊急性がないのであれば控えたほうがよいかもしれません。治療期間などを含め、医師とよく相談してください。

【備考】

ふつう、水虫の治療には軟膏や液剤など外用薬を用います。飲み薬による治療は、外用薬では治りにくい爪の水虫、角化型の水虫などに対してです。
効能
【カプセル・錠】
<適応菌種>

皮膚糸状菌(トリコフィトン属、ミクロスポルム属、エピデルモフィトン属)、カンジダ属、マラセチア属、アスペルギルス属、クリプトコックス属、スポロトリックス属、ホンセカエア属による下記感染症
<内臓真菌症(深在性真菌症)>

真菌血症、呼吸器真菌症、消化器真菌症、尿路真菌症、真菌髄膜炎
<深在性皮膚真菌症>

スポロトリコーシス、クロモミコーシス
<表在性皮膚真菌症>
  • 白癬:体部白癬、股部白癬、手白癬、足白癬、頭部白癬、ケルスス禿瘡、白癬性毛瘡。
  • カンジダ症:口腔カンジダ症、皮膚カンジダ症、爪カンジダ症、カンジダ性爪囲爪炎、カンジダ性毛瘡、慢性皮膚粘膜カンジダ症
  • 癜風、マラセチア毛包炎
  • 爪白癬

【液】
<効能A>

真菌感染症

[適応菌種]アスペルギルス属、カンジダ属、クリプトコックス属、ブラストミセス属、ヒストプラスマ属

[適応症]真菌血症、呼吸器真菌症、消化器真菌症、尿路真菌症、真菌髄膜炎、口腔咽頭カンジダ症、食道カンジダ症、ブラストミセス症、ヒストプラスマ症
<効能B>

真菌感染が疑われる発熱性好中球減少症
<効能C>

好中球減少が予測される血液悪性腫瘍又は造血幹細胞移植患者における深在性真菌症の予防
用法
【カプセル・錠】
<内臓真菌症(深在性真菌症)>

通常、成人はイトラコナゾールとして100〜200mgを1日1回食直後に経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、イトラコナゾール注射剤からの切り替えの場合、1回200mgを1日2回(1日用量400mg)食直後に経口服用する。
<深在性皮膚真菌症>

通常、成人はイトラコナゾールとして100〜200mgを1日1回食直後に経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は200mgとする。
<表在性皮膚真菌症(爪白癬以外)>

通常、成人はイトラコナゾールとして50〜100mgを1日1回食直後に経口服用する。ただし、爪カンジダ症及びカンジダ性爪囲爪炎に対しては、100mgを1日1回食直後に経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1日最高用量は200mgとする。表在性皮膚真菌症に対しては、難治性あるいは汎発性の病型に使用すること。
<爪白癬(パルス療法)>

通常、成人はイトラコナゾールとして1回200mgを1日2回(1日量400mg)食直後に1週間経口服用し、その後3週間休薬する。これを1サイクルとし、3サイクル繰り返す。なお、必要に応じ適宜減量する。
  • 本剤は服用終了後も爪甲中に長期間貯留することから、効果判定は爪の伸長期間を考慮して行うこと。
  • 本剤は抗菌薬であるため、新しい爪が伸びてこない限り、一旦変色した爪所見を回復させるものではない。

  • 【液】
    <効能A-1>

    真菌血症、呼吸器真菌症、消化器真菌症、尿路真菌症、真菌髄膜炎、ブラストミセス症、ヒストプラスマ症

    通常、成人は20mL(イトラコナゾールとして200mg)を1日1回空腹時に経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1回量の最大は20mL、1日量の最大は40mLとする。
    <効能A-2>

    口腔咽頭カンジダ症、食道カンジダ症

    通常、成人は20mL(イトラコナゾールとして200mg)を1日1回空腹時に経口服用する。(注意:口腔咽頭カンジダ症においては、服薬の際、数秒間口に含み、口腔内に薬剤をゆきわたらせた後に嚥下すること。なお、本剤は、主として消化管から吸収され作用を発現する。)
    <効能B>

    通常、成人は、イトラコナゾール注射剤からの切り替え服用として、20mL(イトラコナゾールとして200mg)を1日1回空腹時に経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、1回量の最大は20mL、1日量の最大は40mLとする。
    <効能C>

    通常、成人は20mL(イトラコナゾールとして200mg)を1日1回空腹時に経口服用する。なお、患者の状態などにより適宜増減する。ただし、1回量の最大は20mL、1日量の最大は40mLとする。

    ※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
    副作用 ときどき肝臓が悪くなる人がいます。重症化することはまれですが、予防のために、定期的に肝機能検査を受けるようにしましょう。

    もともと心臓の弱い人や腎臓の悪い人では、うっ血性心不全の発現に注意が必要です。もし、手足のむくみ、急激な体重増加、息苦しさなどの症状が現れたら、直ちに受診するようにしてください。

    内用液にみられる副作用として、吐き気や嘔吐、下痢や軟便があります。このような胃腸症状は、液剤に含まれる添加物が原因のようです。危険な副作用ではありまんが、気になるときは医師と相談してみてください。


    【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください
    • 肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色。
    • うっ血性心不全、肺水腫..息苦しい、胸が苦しい、疲れやすい、むくみ、体重増加。
    • 重い皮膚症状..高熱、ひどい発疹・発赤、唇や口内のただれ、のどが痛い、水ぶくれ、皮がむける、強い痛み、目の充血。
    • アナフィラキシー様症状..じんま疹、全身発赤、顔や喉の腫れ、息苦しい(ゼーゼー)。

    【副作用】
    • 胃の不快感、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢
    • 発疹、かゆみ、光に過敏
    • 肝機能値の異常

    概説    作用    特徴    注意    効能    用法    副作用
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    おくすり110番

    注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
    症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。