15- | 16. 重症筋無力症における禁忌薬 | -17 |
重症筋無力症は、筋肉の力が弱くなる病気です。まぶたが垂れ下がったり、飲み込みにくくなったり、手足に力が入らずすぐに疲れてしまいます。原因は、筋肉を動かす神経伝達物質アセチルコリンの受容体が 自己免疫により障害を受けるためです。 薬のなかには、そのような症状をさらに悪化させてしまうものがあります。たとえば、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬。この系統には筋肉をゆるめる作用があるので 重症筋無力症のある人には使用できません。そのほか、アセチルコリンの働きを弱める抗コリン薬の部類にも注意が必要。なかでも、抗コリン作用の強いパーキンソン病治療薬のアーテンやアキネトン、排尿障害治療薬のポラキスやバップフォー、ベシケアやデトルシトールなどは処方禁止となっています。 |
<主な医薬品> |
分類 | 薬品 | 成分 | 禁忌 | 備考 |
---|---|---|---|---|
抗不安薬 (BZ系) |
セルシン | ジアゼパム | 重症筋無力症 | 筋弛緩作用、抗コリン作用 |
デパス | エチゾラム | 重症筋無力症 | ||
コンスタン ソラナックス |
アルプラゾラム | 重症筋無力症 | ||
ハルシオン | トリアゾラム | 重症筋無力症 | ||
サイレース ロヒプノール |
フルニトラゼパム | 重症筋無力症 | ||
アモバン | ゾピクロン | 重症筋無力症 | ||
ルネスタ | エスゾピクロン | 重症筋無力症 | ||
抗てんかん薬 (BZ系) |
リボトリール | クロナゼパム | 重症筋無力症 | |
抗パーキンソン薬 (抗コリン薬) |
アーテン | トリヘキシフェニジル | 重症筋無力症 | 抗コリン作用 |
アキネトン | ビペリデン | 重症筋無力症 | ||
パーキン | プロフェナミン | 重症筋無力症 | ||
排尿障害治療薬 | バップフォー | プロピベリン | 重症筋無力症 | 抗コリン作用 |
ポラキス | オキシブチニン | 重症筋無力症 | ||
ベシケア | ソリフェナシン | 重症筋無力症 | ||
デトルシトール | トルテロジン | 重症筋無力症 | ||
ウリトス ステーブラ |
イミダフェナシン | 重症筋無力症 | ||
抗菌薬 | ケテック | テリスロマイシン | 重症筋無力症 | 症状悪化 |
催眠鎮静剤、抗不安剤抗てんかん剤 抗パーキンソン剤 神経系用剤(含む別用途) 不整脈用剤 他の泌尿生殖器官、肛門用薬
- アモバン(ゾピクロン)
- エバミール、ロラメット(ロルメタゼパム)
- エリスパン(フルジアゼパム)
- エリミン(ニメタゼパム)
- コレミナール(フルタゾラム)
- コンスタン、ソラナックス(アルプラゾラム)
- セニラン(ブロマゼパム)
- セパゾン(クロキサゾラム)
- セルシン、ホリゾン(ジアゼパム)
- セレナール(オキサゾラム)
- ソメリン(ハロキサゾラム)
- ダイアップ(ジアゼパム)
- ダルメート、ベノジール(フルラゼパム)
- ドラール(クアゼパム)
- バランス、コントール(クロルジアゼポキシド)
- ハルシオン(トリアゾラム)
- ベンザリン、ネルボン(ニトラゼパム)
- マイスリー(ゾルピデム)
- メイラックス(ロフラゼプ酸エチル)
- メレックス(メキサゾラム)
- メンドン(クロラゼプ酸)
- ユーロジン(エスタゾラム)
- リスミー(リルマザホン)
- ルネスタ(エスゾピクロン)
- レキソタン(ブロマゼパム)
- レスタス(フルトプラゼパム)
- レスミット(メダゼパム)
- レンドルミン(ブロチゾラム)
- ロヒプノール、サイレース(フルニトラゼパム)
- ワイパックス(ロラゼパム)
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