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14. 低血圧における禁忌薬 | |
低血圧症において禁止されている薬がいくつかあります。β遮断薬は、その降圧作用により症状を悪化させるおそれがあるため、低血圧症のある人には使用しません。基本的に、降圧薬を低血圧症に用いることはないのですが、β遮断薬については、降圧目的ではなく、動悸や震えの治療に用いることがよくありますので、そのような処方意図を想定しての禁忌扱いとなります。 狭心症に多用される硝酸薬(いわゆるニトロ)も、重い低血圧やショック症状をともなう場合は禁忌です。血管拡張作用により、さらに血圧を低下させ、症状を悪化させるおそれがあるためです。また、勃起不全治療薬のバイアグラやレビトラにも硝酸薬と似たような作用があることから、上が90以下の低血圧症の人は使用を控えなければなりません。ちなみに、硝酸薬とバイアグラ(またはレビトラ)は併用禁忌です。いっしょに飲むと、相乗作用による急激な血圧低下をまねき、たいへん危険です。 低血圧症における絶対的な禁忌薬は少ないのですが、注意が必要な薬はほかにもあります。たとえば、排尿障害改善薬のハルナールやアビショット、ユリーフ、三環系抗うつ薬のアナフラニールやトフラニール、抗精神病薬のセレネースやリスパダール、ジプレキサなどです。これらには血管の収縮を妨害する作用があり、とくに飲み始めに強い起立性低血圧(立ちくらみ)を起こすことがあります。服用にさいしては、急に立ち上がるなど急激な動きをしないようにし、ゆっくり動作するとよいでしょう。 |
| <主な医薬品> |
| 分類 | 薬品 | 成分 | 禁忌 | 備考 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 降圧薬・抗不整脈薬 (β遮断薬) |
インデラル | プロプラノロール | 低血圧症 | 降圧作用により症状悪化 | |
| カルビスケン | ピンドロール | 低血圧症 | |||
| テノーミン | アテノロール | 低血圧症 | |||
| セロケン、ロプレソール | メトプロロール | 低血圧症 | |||
| ミケラン | カルテオロール | 低血圧症 | |||
| 狭心症治療薬 (硝酸薬) |
ニトロペン | ニトログリセリン | 重篤な低血圧 | 血管拡張作用により症状悪化 | |
| アイトロール | 一硝酸イソソルビド | 重篤な低血圧 | |||
| ニトロールR フランドル |
硝酸イソソルビド | 重篤な低血圧 | |||
| ミリステープ ニトロダームTTS ミオコールスプレー |
ニトログリセリン(外用) | 重篤な低血圧 | |||
| フランドルテーS ニトロールスプレー |
硝酸イソソルビド(外用) | 重篤な低血圧 | |||
| 抗高脂血症薬 (ニコチン酸系) |
コレキサミン | ニコモール | 重症低血圧症 | 血管拡張作用により症状悪化 | |
| ペリシット | ニセリトロール | 重症低血圧症 | |||
| 勃起不全治療薬 | バイアグラ | シルデナフィル | 低血圧(<90/50mmHg) | 症状悪化 | |
| レビトラ | バルデナフィル | 低血圧(<90mmHg) | |||
| シアリス |
タダラフィル | 低血圧(<90/50mmHg) | |||
不整脈用剤
- インデラル錠(塩酸プロプラノロール)
- カルビスケン(ピンドロール)
- テノーミン(アテノロール)
- トラサコール錠(塩酸オクスプレノロール)
- ミケラン錠(塩酸カルテオロール)
- ルーサー(塩酸ブプラノロール)
降圧剤
血管拡張剤
- アイトロール(一硝酸イソソルビド)
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- ニトロール、ニトロールR、フランドル、フランドルテープ、アンタップ、ニトロフィックス等(硝酸イソソルビド製剤)
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- ニトロールR、フランドル(硝酸イソソルビド(持効))
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- ニトロール錠(硝酸イソソルビド)
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- ニトログリセリン錠(ニトログリセリン)
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- ニトログリセリン錠、ニトロペン、ニトロダームTTS、ミリステープ、ミニトロテープ、ヘルツァー、バソレーター、ミオコールスプレー等(ニトログリセリン製剤)
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- ニトロペン錠(ニトログリセリン)
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- フランドルテープS、ニトロールスプレー(硝酸イソソルビド(外用))
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- ミリステープ、ニトロダームTTS、ミオコールスプレー(ニトログリセリン(外用))
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高脂血症用剤
他の泌尿生殖器官、肛門用薬
ビタミンB剤(V.B1除く)
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