子宮筋腫の薬-2
▼漢方
※桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)、桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)、通導散(ツウドウサン)、大黄牡丹皮湯(ダイオウボタンピトウ)、加味逍遙散(カミショウヨウサン)、きゅう帰膠艾湯、芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)など
前項の子宮内膜症に準じますが、子宮筋腫においては漢方でいう"お血"がより深くかかわると考えられます。"お血"とは、血流の停滞(うっ血、腫れ)を意味し、出血にもつながるものです。また、腹症においては下腹部の抵抗・圧痛を主要目安とします。したがって、漢方による子宮筋腫の治療は、"お血"を改善する「駆お血薬」が中心となります。その代表が桂枝茯苓丸です。この方剤は体力が中くらいの人を中心に広く用いることができます。もし、便秘がちで体力が充実した熱・実証タイプであれば、桃核承気湯や通導散、大黄牡丹皮湯など強めの駆お血薬が適当です。ほかに、加味逍遙散は、頭痛や肩こり、のぼせ、足の冷え、不眠など不定愁訴の多い女性に向きます。きゅう帰膠艾湯は、過多月経による貧血症状に用いるとよいでしょう。芍薬甘草湯は、証にかかわりなく痛みの緩和に頓用されることがあります
。▼その他
※鎮痛薬(ロキソニン、ボルタレンなど)、造血薬(フェロミア、フェルムなど)、止血薬(アドナ、トランサミン)
痛みには、対症療法的に各種の鎮痛薬を用います。月経血が多く貧血を起こしているときは、造血薬で鉄分を補うようにします。出血のひどいときは、止血薬を用います。そのほか、正式には適応しませんが、症状の軽減に女性ホルモン薬(ピル)を応用することがあります(低用量ピルでは禁忌となっていますが・・)。
<メモ>
●漢方薬で筋腫が小さくなっとか消えたという症例報告があったとしても、十分な科学的な裏付けはされていません(比較試験が必要)。過剰な期待は禁物です。緩和医療のひとつの選択肢と考えましょう。
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