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Top Menue 女性の薬(2)x14 子宮筋腫の薬-2

女性ホルモン配合薬
ルナベルヤーズプラノバール、低用量ピル(各種経口避妊薬)

周期的に少量の女性ホルモン配合薬(ピル)を服用することで、月経痛や出血を軽減できる可能性があります。強い効果はあまり期待できませんが、長期間続けることができます。若い人で症状の軽い人、あるいは当面妊娠を希望しない人に勧められることがあります。「偽妊娠療法」とも呼ばれ、妊娠しているときと同じような状態にします。対症療法になりますので子宮筋腫そのものを治すことはできません。

新薬のルナベルとヤーズは、子宮筋腫によるものをふくめ月経困難症に広く適応する治療用低用量ピルです。卵胞ホルモンの低用量化により血栓症や乳がんのリスク低減がはかられています。ヤーズは、卵胞ホルモンの超低用量化と、新規黄体ホルモン薬を配合しているのが特徴で、これにより休薬期間が短縮し、さらにニキビやむくみに対する副効用も期待できそうです。一方、中用量ピルのプラノバールは、子宮筋腫をはじめ女性特有のさまざまな症状に汎用されてきた古くからの薬剤です。

漢方
桂枝茯苓丸(ケイシブクリョウガン)、桃核承気湯(トウカクジョウキトウ)、通導散(ツウドウサン)、大黄牡丹皮湯(ダイオウボタンピトウ)、加味逍遙散(カミショウヨウサン)、きゅう帰膠艾湯芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)など

前項の子宮内膜症に準じますが、子宮筋腫においては漢方でいう”お血”がより深くかかわると考えられます。“お血”とは、血流の停滞(うっ血、腫れ)を意味し、出血にもつながるものです。また、腹症においては下腹部の抵抗・圧痛を主要目安とします。したがって、漢方による子宮筋腫の治療は、”お血”を改善する「駆お血薬」が中心となります。その代表が桂枝茯苓丸です。この方剤は体力が中くらいの人を中心に広く用いることができます。もし、便秘がちで体力が充実した熱・実証タイプであれば、桃核承気湯や通導散、大黄牡丹皮湯など強めの駆お血薬が適当です。ほかに、加味逍遙散は、頭痛や肩こり、のぼせ、足の冷え、不眠など不定愁訴の多い女性に向きます。きゅう帰膠艾湯は、過多月経による貧血症状に用いるとよいでしょう。芍薬甘草湯は、証にかかわりなく痛みの緩和に頓用されることがあります

。▼その他
※鎮痛薬(ロキソニンボルタレンなど)、造血薬(フェロミアフェルムなど)、止血薬(アドナトランサミン

痛みには、対症療法的に各種の鎮痛薬を用います。月経血が多く貧血を起こしているときは、造血薬で鉄分を補うようにします。出血のひどいときは、止血薬を用います。そのほか、正式には適応しませんが、症状の軽減に女性ホルモン薬(ピル)を応用することがあります(低用量ピルでは禁忌となっていますが・・)。


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<メモ>
  • 漢方薬で筋腫が小さくなっとか消えたという症例報告があったとしても、十分な科学的な裏付けはされていません(比較試験が必要)。過剰な期待は禁物です。緩和医療のひとつの選択肢と考えましょう。

    
    

 
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おくすり110番