[Home]
スポンサーも訪れて下さいネ 投げ銭コ-ナ-
 
Top Menue 女性の薬(2)x14 子宮筋腫の薬-1

GnRH刺激薬
スプレキュア(点鼻)、ナサニール(点鼻)、リュープリン(注射)、スプレキュアMP(注射)

GnRH刺激薬(GnRHアゴニスト)の部類です。GnRHとは、性腺刺激ホルモン放出ホルモン(ゴナドトロピン放出ホルモン)の略称です。GnRH刺激薬は、GnRH受容体への持続刺激による受容体減少作用(ダウンレギュレーション)によりGnRHの刺激作用を遮断し、その結果として女性ホルモン分泌を抑制します。「偽閉経療法」とも呼ばれ、女性ホルモン濃度を閉経レベルまで低下させる治療法になります。スプレキュアとナサニールは鼻から吸収させる点鼻薬、リュープリンとスプレキュアMPは注射薬です。

根治療法ではなく、手術が適応となる場合の手術までの保存療法とするのが原則です。具体的な使用法として、過多月経による貧血の改善、閉経直前の年代における自然閉経までの逃げ込み療法、摘出術にそなえ筋腫を事前に縮小させるための術前投与、さらには妊娠を希望しているものの すぐにその予定がない場合の当面の対症療法などが考えられます。長期使用による骨密度の減少が心配されるため、使用期間は原則6カ月まで。残念ながら根治は難しく、治療終了後に再発する可能性があります。

治療をはじめると、さまざまな症状があらわれます。はじめの2週間くらいに、一過性の女性ホルモン分泌亢進(フレアアップ)により、生理のような出血や下腹痛を起こすことがあります。これは一過性で、治療の継続により軽減し、生理は止まります。その後、人によっては更年期障害のような症状がでてきます。ほてり、発汗、冷え、肩こり、頭痛、イライラ、不眠、気分の落ち込み、腟の乾燥・・。うつ症状がひどければ早めに受診し医師と相談してください。生理は治療終了後2カ月ほどで戻ります。

GnRH遮断薬
レルミナ

GnRH受容体に結合し その働きを直接遮断します(GnRHアンタゴニスト)。GnRH刺激薬にみられる一過性の女性ホルモン分泌亢進がなく、すみやかに女性ホルモン血中濃度を低下させます。有効性や使用目的は既存のGnRH刺激薬とそれほど変わりません。更年期様症状など副作用の出かたも同様で、原則6カ月という治療期間も同じです。同効薬として初の飲み薬で、1日1回1錠服用で服薬管理が楽にできます。月経回復までの期間は、治療終了後1〜2カ月ほどです。


[PR] 人気の薬系書籍ベスト30 「くすり本NAVI 」

<メモ>
  • 子宮筋腫は、子宮の平滑筋にできる良性の腫瘍です。程度はさまざまですが、女性の4人に1人がもっているといわれます。漿膜下筋腫、筋層内筋腫、粘膜下筋腫の3つのタイプがあります。症状がなく、とくに治療を必要としないケースも多くあります(閉経後に自然に小さくなる)。逆に、筋腫が大きい場合や粘膜下筋腫などで月経血量が多く生理痛が激しい場合は手術が検討されます。

  • 薬物治療に汎用されるのがGnRH関連薬です。有効性が非常に高く、筋腫は萎縮し症状も改善します。一方で、骨への影響が難点としてあげられます。使用期間が長くなるにつれ骨密度が減少するため、原則6カ月で治療を終了しなければなりません。やめると、筋腫の大きさは元に戻り、痛みも再燃するのが普通です。根治療法ではく、保存療法あるいは対症療法と考えたほうがよいでしょう。閉経が近ければ、自然治癒する閉経までの数年間、GnRH関連薬による治療を何回か繰り返えす「逃げ込み療法」を試みることがあります。

    
    

 
スポンサード リンク 投げ銭してネ !
Good luck & Good by !
おくすり110番