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成分(一般名) トラネキサム酸
製品例 トランサミンカプセル250mg、トランサミン錠250mg~500mg、トランサミン散50% ・・その他(ジェネリック) & 薬価
区分 止血剤/抗プラスミン剤/抗プラスミン剤

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概説    作用    注意    効能    用法    副作用

概説 出血を止めるお薬です。赤みや腫れをひく作用もあります。
作用

【作用-1】

“プラスミン”という血液を溶かす物質の働きをおさえることで、止血作用を発揮します。このことから、「抗プラスミン薬」と呼ばれています。安全性も高く、各種の出血に広く用いられています。

【作用-2】

プラスミンは、アレルギーや炎症反応にもかかわっています。このお薬で、プラスミンの働きを弱めれば、アレルギー症状や炎症(腫れ)がやわらぎます。このような作用にもとづき、湿疹やじん麻疹、のどの赤みや腫れ、口内炎などに処方されています。皮膚科ではシミの治療にも応用されます。
注意
【診察で】
  • 持病のある人は医師に伝えておきましょう。
  • 服用中の薬を医師に教えてください。

【飲み合わせ・食べ合わせ】

別の止血薬のトロンビンとはいっしょに使用できません。併用により血栓ができやすくなるためです。トロンビンは胃の出血をおさえるのに、外来でもときどき処方されますから注意してください。

【注意する人】

血栓が安定化し溶けにくくなる可能性があります。心筋梗塞、脳血栓、血栓性静脈炎など血栓による病気のある人は慎重に用います。

  • 注意が必要なケース..心筋梗塞、脳血栓、血栓性静脈炎、術後で寝た状態にある人、圧迫止血の処置を受けている人、腎不全のある人など。

【使用にあたり】

指示どおりに正しくお飲みください。ふつう、1日3〜4回内服します。他の止血薬と併用することも多いです。
効能
【適用】
  • 全身性線溶亢進が関与すると考えられる出血傾向(白血病、再生不良性貧血、紫斑病等、および手術中・術後の異常出血)。
  • 局所線溶亢進が関与すると考えられる異常出血(肺出血、鼻出血、性器出血、腎出血、前立腺手術中・術後の異常出血)。
  • 次の疾患における紅斑・腫脹・そう痒等の症状//湿疹およびその類症、蕁麻疹、薬疹・中毒疹。
  • 次の疾患における咽頭痛・発赤・充血・腫脹等の症状//扁桃炎、咽喉頭炎。
  • 口内炎における口内痛および口内粘膜アフター。

【応用】

皮膚のシミ(肝斑、老人性色素斑、炎症後色素沈着)など。
用法

【カプセル・錠・散・細粒】

トラネキサム酸として、通常成人1日750〜2,000mgを3〜4回に分割経口服用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。剤形別の1日量(3〜4回分割服用)は下記を参照

  • カプセル250mg..3〜8カプセル(1日量)
  • 錠250mg..3〜8錠
  • 錠500mg..2〜4錠
  • 散・細粒50%..1.5〜4g

【シロップ】

通常下記1日量を3〜4回に分割経口投与する。なお、症状により適宜増減する。

  • 〜1才..75〜200mg(1.5〜4mL)
  • 2〜3才..150〜350mg(3〜7mL)
  • 4〜6才..250〜650mg(5〜13mL)
  • 7〜14才..400〜1,000mg(8〜20mL)
  • 15〜才..750〜2,000mg(15〜40mL)

※用法用量は症状により異なります。医師の指示を必ずお守りください。
副作用 安全性の高いお薬です。副作用はほとんどありません。

  • 食欲不振、吐き気

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おくすり110番

注意! すべての副作用を掲載しているわけではありません。いつもと違う、「おかしいな」と感じたら早めに受診してください。
症状に合った薬が適正に処方され、また正しく使用するかぎり、重い副作用はめったに起こりません。まずは安心して、決められたとおりにご使用ください。