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Top Menue がんの薬x18 急性白血病

代謝拮抗薬
ロイケリン(6MP)

細胞の核酸の形成に必要なプリン体の働きをじゃまして、白血病の細胞をおさえます。急性骨髄性白血病(AML)に対して、注射薬のキロサイド(Ara-C)やダウノマイシン(DNR)などと併用して用いる治療法があります。

レチノイド
ベサノイド(ATRA)、アムノレイク

ビタミンAの誘導体で、白血病細胞の分化を正常化します。白血病のうちの前骨髄球性白血病に特効的に効き、10人中8〜9人くらいの割合でほぼ完治します。特異な副作用として「レチノイン酸症候群」があります。

ステロイド
プレドニン, プレドニゾロン(PSL)

ステロイドには免疫系をおさえる強力な作用があり、いろいろな病気に広く使われています。白血病に対してもたいへん有用で、他の抗がん薬といっしょに用いることが多いです。ただ、服用量がかなり大量となりますので、ある程度の副作用はやむおえません。ムーンフェイスといって顔がふっくら太っても、治療が終われば元にもどりますので大丈夫です。

チロシンキナーゼ阻害薬
グリベックスプリセル

症例は少ないものの治療が難しいとされるフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病に適応する新薬です。フィラデルフィア染色体に由来するBCR-ABLチロシンキナーゼのはたらきを阻害します。

その他の注射薬
※キロサイド(Ara-C)、イダマイシン(IDR)、ダウノマイシン(DNR)、ノバントロン(MIT)、フィルデシン(VDS)、サンラビン(BHAC)、オンコビン(VCR)、ロイナーゼ(L-ASP)、メソトレキセート(MTX)、トリセノックス(As2O3)など

急性骨髄性白血病を治すには、まず、強力な「寛解導入療法」により、できる限り白血病細胞を抑えこみます。これには、キロサイド(Ara-C)を中心に、イダマイシン(IDR)やダウノマイシン(DNR)、プレドニン(PSL)などを併用します。さらに、寛解導入後、各種の抗がん薬で「地固め療法」、「維持・強化療法」をおこない完治をめざします。前骨髄球性白血病では、飲み薬のベサノイド(ATRA)を第一選択し、再発例において亜ヒ酸製剤のトリセノックス(As2O3)を用います。急性リンパ性白血病においても、感受性により選択薬は異なるものの、治療の基本は同じです。


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<メモ>
  • 白血病は、いわゆる血液のがんです。血液のもとになる造血系細胞ががん化増殖し、正常な血球が減少してきます。そのため、貧血症状や出血を生じ、また感染症を起こしやすくなります。

  • 白血病は腫瘍細胞の起源により骨髄性とリンパ性に分かれ、また進行状態によりそれぞれ急性と慢性に分かれます。つまり、急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)の4つの病態に大別されるわけです。急性骨髄性白血病のうち、前骨髄球が増えるのが前骨髄球性白血病です。なお、子供の白血病(おもに急性リンパ性白血病)については、大人と分けて考え、治療方法も別扱いされます。

    
    

 
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おくすり110番