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Top Menue 細菌感染の薬x9 マクロライド系

マクロライド系抗生物質
エリスロシンエリスロシンDSクラリスクラリシッドルリッドジョサマイジスロマック

細菌の増殖をおさえる作用があります。耐性菌(効かない菌)がかなり増えているものの、グラム陽性菌を中心によい抗菌力を示します。百日咳菌や嫌気性菌など、グラム陰性菌の一部にも有効です。また、クラリスとクラリシッドは、胃潰瘍の原因菌「ピロリ菌」の除菌療法にも適応します。

この系統の重要な特徴として、マイコプラズマやクラミジアにも有効ということがあげられます。どちらも細菌の仲間ですが、一般的な細菌とは性質が異なり、ペニシリン系およびセフェム系抗生物質ではまったく効きません。そのため、子供のマイコプラズマ肺炎には、このマクロライド系抗生物質を用いなければならないのです。

最近では「マクロライド長期少量投与療法」といって、少量の服用を長期間続けることがあります。慢性気管支炎、慢性副鼻腔炎、滲出性中耳炎などが、その対象です。使用される薬は、エリスロシンや、クラリス、クラリシッド、ルリッドなどの14員環マクロライドです。

副作用は少ないほうです。吐き気や胃痛、軟便など軽い胃腸症状がみられる程度です。ショックやアレルギーを起こすこともほとんどありません。ただし、長期服用時は、定期的に肝機能検査を受けたほうがよいでしょう。

その他の注意点として、薬の飲み合わせの問題があります。ことに14員環マクロライドは、併用薬の代謝を強く阻害し、その薬の副作用を強めるおそれがあります。別の薬を使用している場合は、必ず医師に報告しておくことが大切です。


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<メモ>
  • 一般に、抗生物質による治療は短期決戦です。ただ、病気により、また抗生物質の種類によっては治療期間がかなり長くなります。たとえば、結核(次項)やマクロライド長期少量投与療法においては、数ヶ月から数年間続けることになります。

    
    

 
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おくすり110番