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Top Menue ／ 細菌感染の薬x9 ／ ペネム系・その他

▼ペネム系抗生物質 ※ファロム 抗菌スペクトルが非常に広い広域抗生物質です。グラム陽性菌を中心に、グラム陰性菌や嫌気性菌に対し抗菌力を広げています。ペニシリン耐性肺炎球菌（PRSP）にも有効です。ただし、グラム陰性菌の一部にはやや弱く、緑膿菌には効きません。小さい子供や赤ちゃんは、下痢の副作用を起こしやすいので注意が必要です。 ▼カルバペネム系抗生物質 ※オラペネム グラム陽性菌から陰性菌、嫌気性菌に対し強い殺菌作用を示します。また、ペニシリン耐性肺炎球菌をはじめ、一般的な抗菌薬が効きにくい各種耐性菌の多くに有効です。そのため、他の抗菌薬による治療効果が期待できない場合に用いることになります。オラペネム小児用細粒は小児専用薬として開発され、肺炎と中耳炎、副鼻腔炎に適応します。やはり、下痢の副作用が多いようです。 [PR] 人気の薬系書籍ベスト３０　「くすり本NAVI 」 ＜メモ＞ 最近、抗生物質が効きにくい細菌“耐性菌”が増えています。昔は抗生物質を飲めばすぐに治っていた中耳炎が治りにくいのです。ある調査によると、中耳炎を起こす肺炎球菌の７割、インフルエンザ菌の４割が抵抗力を持っていたそうです。オラペネムは、そのような耐性菌に効果的ですが、第一選択薬としてむやみに用いるべきではありません。耐性菌を増やさないため、欧米では抗生物質の安易な使用は慎まれています。 単なる予防目的の使用は控えるべきです。

　

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おくすり１１０番